[連載小説]アイム・ブルー(I’m BLUE) 第12話 クレイジーな先発メンバー

木崎f伸也
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木崎f伸也、初のフィクション小説。
イラストは人気サッカー漫画『GIANT KILLING』のツジトモが描き下ろし。

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 2030年6月15日、スペイン・ポルトガル共催のW杯が開幕する。日本はブラジル、スウェーデンと同組になった。3チームのうち1位しか決勝トーナメントに進むことができないため、日本にとっては「死の組」である。

 W杯の出場国が32から48に拡大されたのは、2026年大会からだった。中国や中東といったスポンサーを抱える国々を出場しやすくするために、国際サッカー連合が2017年に大会規約を変更したのだ。

 グループステージは、48カ国を16組に分け、各組3チームで争う。1位しか次のステージに行けないため、抽選が以前よりさらに大きな意味を持つようになった。
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著者プロフィール

1975年、東京都生まれ。金子達仁のスポーツライター塾を経て、2002年夏にオランダへ移住。03年から6年間、ドイツを拠点に欧州サッカーを取材した。現在は東京都在住。著書に『サッカーの見方は1日で変えられる』(東洋経済新報社)、『革命前夜』(風間八宏監督との共著、カンゼン)、『直撃 本田圭佑』(文藝春秋)など。17年4月に日本と海外をつなぐ新メディア「REALQ」(www.real-q.net)をスタートさせた。18年5月、「木崎f伸也」名義でサッカーW杯小説『アイム・ブルー』を連載開始

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