吉田「貴重なチャレンジをするチャンス」 国際親善試合 ガーナ戦前日コメント

スポーツナビ

W杯前最後の国内試合、ガーナ戦に向けて前日練習を行った日本代表 【スポーツナビ】

 サッカー日本代表は30日、日産スタジアムで国際親善試合のガーナ戦に臨む。試合を翌日に控えた29日、選手たちがトレーニングを行い、メディア対応に応じた。

 21日から行っている合宿で、日本代表は新たに3バックにトライしており、ガーナ戦も3バックで臨むことになりそうだ。吉田麻也はガーナ戦で「どれだけやれるのかチャレンジしなければならない」と語り、「明日は貴重なチャレンジをするチャンスになる」と新たな挑戦を前向きに捉えた。

 また、けが明けでコンディションが懸念されている香川真司が「いい準備をしてきたと思っている」と順調な調整ぶりをうかがわせ、「必ず勝って次につなげたい」と決意を語った。

吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)

3バックの感触について、「やってみないと分からない。練習でいくらシミュレーションしても、試合になればまったく違う」と吉田麻也 【スポーツナビ】

「(3バックは)やってみないと分からない」

 新しいことをやるので、まずは3バックのやり方を試合の中でどれだけやれるのかチャレンジしなければならないということ。もちろん競争もある。この試合の後にメンバーが決まるので、全員が(チャンスを)生かし切らないといけない。そして、W杯に向けて準備をしていかないといけない。

(3バックの感触は)やってみないと分からない。僕自身もいつもと違うポジションですし、メンツも違えばやり方も変わってくる。練習でいくらシミュレーションしても、試合になればまったく違う。明日は貴重なチャレンジをするチャンスになる。

(気をつけたいのは)動きの連動性とマークの受け渡し、ポジショニング。ディフェンスに関してはこんな感じですね。攻撃に関しては、ボールの出しどころをいくつ作れるか、形をいくつ作れるかというのが大事なところだと思います。1試合で判断するのは難しいですけれど、まずは練習でやろうとしていたことを試合で出せるかですね。

(3年間やってきたことと違うことをトライすることになるが)いくつか監督が理想とするシーンを抜粋した映像を見ましたけれど、監督が代わったからやり方ががらっと変わるわけではなくて、いいところは継続されて、それはたぶん縦への速さだったり、飛び出すことだったり、人への強さだったり、そこは継続すべきだと思います。それはハリルホジッチ監督も、アギーレ監督も、ザッケローニ監督も変わらない。積み重ねてきたことが日本代表の力となっているので、非常に前向きにとらえていますね。ここでまた、日本代表に新しいことが注入されて、それが形になっていくんじゃないかなと思います。

(映像の内容は)攻守ともにボールを取られてからの切り替えの部分とか、マークの受け渡し、スライド、連係の部分。すごく全体的な話ですね。

(チームの雰囲気が)大きく変わったのは、一方的にやり方を聞いてそれをトライするのではなくて、双方の意見を取り入れつつ、ディスカッションをしながら作り上げていくという感じですね。(自分たちのアイデアを形にしやすい?)そういうことにしておいてください(笑)。

(VAR=ビデオ・アシスタント・レフェリー=について意識することは)ボックス内でのシャツを引っ張る、引っ張らないは気をつけないといけないですね。やるからには対応しないといけないけれど、ディフェンスとしてはやりづらいですね。

香川真司(ドルトムント/ドイツ)

「いい準備をしてきた」とキャンプの手応えを語る香川。ガーナ戦の必勝を誓った 【スポーツナビ】

「必ず勝って次につなげたい」

(キャンプの手応えは?)けっこう長いキャンプですけれど、毎日集中してトレーニングできていると思います。(明日の試合は選考の意味合いが強いが)そこは考えていません。もちろん次の日(31日)にはすべてが決まるわけですけれど、みんながそこに集中するというよりは、1人1人がチームとして、または個人として良いパフォーマンスを出すことに集中していると思います。いい準備をしてきたと思っているので、どんな状況であれ、テストマッチですけれど、必ず勝って次につなげたいです。

(キャンプでは守備の構築が主だったと思う。攻撃はどうか?)コンビネーションからのシュート練習などの確認はしています。(選手同士の)距離感であったり共通認識だったり、そういうところは僕のポジションではより大事になってくるところだと思いますし、日本の持ち味や長所だと思っています。

(シャドーのポジションは持ち味が出しやすいポジションだと思うが)本当にそうですね。3バックも含めてドルトムントでもやっていますし、やり慣れていないわけではないので、何とかやっています。そういうところの経験であったり、知識であったり、アイデアだったり。そういうのは浮かんできているので、そこをチームとして、または個人としてどうやっていくのか。そういう意味では(ガーナ戦は)最初の試合ということで、すべてがうまくいくとは思えないですが、そこは辛抱強く。そういう形を見いだしていけば、必ずチャンスはあると思います。

(西野朗監督になってチームの雰囲気は変わった?)この状況に対して、みんな非常に前向きにトライしていると思いますし、皆がひとつになって戦おうとしています。そこを日本のファン・サポーターに見せたいと思っています。少しでも応援してくれる方が増えて、W杯を迎えられればいいなと思います。

原口元気(デュッセルドルフ/ドイツ)

「けっこう好きなプレーができると思う」

(攻撃の起点だと思われていると思うが)あまり具体的に話はしていないですけれど、何を求められているかというのは、探りながらやってきました。とりあえず自分の良さを出そうと思いますし、けっこう(自分の)好きなプレーができると思います。もちろん、サイドハーフも、(ゴールに)より近いところでのプレーも大変ですけれど、そのポジションだけではないですし。両方ができるというのは良いことだと思います。

(原口にはキーマン的な役割を求められていると思うが)23人に入るため、全員が競争していると思います。明日(パフォーマンスが)良くなければ、メンバーには入れないかもしれない。それぐらいの危機感を持ってやっているときの方が自分も良いプレーができると思うので、期待に応えられるようなプレーができればと思います。シャドーをやりたい気持ちもあるけれど、両方ともしっかりできたら、競争に勝っていけるかなと思います。

(右サイドの酒井宏樹との関係性は?)彼からも学ばなきゃいけないし、すごくいろいろと質問して、アドバイスをもらっています。逆に僕からは「こうしたら面白いんじゃない?」と攻撃のアイデアを出したりしているので、お互いにとってもプラスになっていると思います。(具体的にどんなことを聞いていて、逆にどんなことを教えているのか)主にポジショニングの話ですね。ワンツーで入ってくるタイミングとか、ドリブルは僕の方が得意なので。

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