井上尚弥が対戦相手の研究で取り組んでいる事、考え方とは?
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「Naoya Inoue」の未知との遭遇
王者ジェイミー・マクドネル(英国)は井上にとって、いわば「未知との遭遇」だった。さらに試合開始の2時間前に行われた非公式計量は何と65・3キロ。6階級上のウエルター級の重さで、59・3キロだった井上とは6キロもの差があった。父の真吾トレーナーら陣営が「1ラウンドは様子を見ていけ」と指示をしていたのも頷ける。
ただ、実際に井上が「様子見」に徹した時間はわずか30秒ほどだった。
「最初のジャブが伸びてきた時に『あれ?』って。スピードがないし、戻し(パンチを引いて防御に戻る動作)も遅かった」
試合前は「あえて相手を過大評価」
「自分はいつも対戦相手の映像を見て確認しても『めちゃくちゃ強い姿』をイメージするんです。あえて相手を過大評価する。だから、今は自分のパンチはマクドネルに全然当たらないと思っています。そういう心構えでリング上がると『結構、当たるな』と思えるので」
真吾トレーナーいわく「始めたときは距離を探りながらだったけど、最後の方は躊躇なく自分が入りたいときに距離に入っていけていた」という。
マクドネルが出したパンチは30秒余りで左ジャブ7発。最後の1発は井上ワンマンショーの号砲となった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
井上尚弥 (いのうえ・なおや)
1993年4月10日、神奈川県座間市出身。
今もコンビを組む父・真吾氏の下、小学1年でボクシングを始める。相模原青陵高校時代に7冠を達成し、2012年に大橋ジムからプロ入り。戦績16戦全勝(14KO)。15年に結婚した高校時代の同級生との間に17年10月、長男が誕生した。
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