タイムフライヤーの比翼塚ダービー 「競馬巴投げ!第169回」1万円馬券勝負

乗峯栄一

皐月賞馬エポカドーロだけは撮れなくて残念

 まず写真の説明から。関西馬12頭のうち、11頭は撮れた。どうも巡り合わせが悪く、肝心の皐月賞馬エポカドーロだけは撮れなくて残念だったが。枠順の早い順に出してみる。

[写真1]はダノンプレミアム。皐月賞週1週前にも元気に歩く姿を見たが、その後、坐石で皐月賞回避、弥生賞以来約3ヶ月ぶりの出走となる。まだ無敗だが、千六中心に使われてきた馬。圧倒的1番人気に耐えられるか。

[写真2]はタイムフライヤー(先月末撮影)。若葉S5着、皐月賞10着で急激に人気を落としているが、メンバー中3頭しかいないGI馬の中の1頭、そんなに人気が落ちていいのか。

[写真3]はテーオーエナジー。兵庫チャンピオンシップを勝って出てきたが、ダートしか走っていない馬である。

[写真4]はアドマイヤアルバ。京都新聞杯ではステイフーリッシュを追い、逆に離されるという2着だったが、巻き返せるだろうか。

[写真5]キタノコマンドール 【写真:乗峯栄一】

[写真5]はキタノコマンドール。2戦2勝で臨んだ皐月賞で5着ということで、俄然人気を呼んでいるが、あのやや重の重たい馬場での成績をそんなに鵜呑みにしていいのかという感じが残る。

[写真6]ステイフーリッシュ 【写真:乗峯栄一】

[写真6]はステイフーリッシュ。共同通信杯惨敗から京都新聞杯は見事な勝利だった。

[写真7]ジャンダルム 【写真:乗峯栄一】

[写真7]はジャンダルム(昨年12月、池江調教師と)。ビリーヴの子ということで距離不安があったが、二千で2着、3着、9着。一発逆転も考えられないことはないと思う。

[写真8]グレイル 【写真:乗峯栄一】

[写真8]はグレイル。皐月賞は6着だったが、あの重い馬場でよく追い込んでいる。長距離強いハーツクライの子で、期待はもてる。

[写真9]エタリオウ(中) 【写真:乗峯栄一】

[写真9]はエタリオウ。青葉賞2着で権利を得たが、3着馬との接戦を持ちこたえたのはいい粘りだった。長距離適性はあるとみる。

[写真10]ワグネリアン 【写真:乗峯栄一】

[写真10]はワグネリアン。皐月賞1番人気で7着だったが、あのやや重馬場でよく追い上げている。良の東京競馬場なら大いに変わってくるだろう。

[写真11]サンリヴァル 【写真:乗峯栄一】

[写真11]はサンリヴァル。皐月賞2着の粘りは大したものだった。若干馬場が渋れば、この大外枠でも一泡吹かせられるのではないか。

松田国師、3度目ダービーの金字塔だ

 どうも純粋な予想が出来なくて困っている。客観的には無理なのかもしれないが、タイムフライヤーは二千メートルのGI馬だぞ。土曜午前オッズで単勝80倍もついていいのか。

 キングカメハメハ以来14年、松田調教師は「3度目のダービー」「3度目のダービー」と言い続けている。しかもそのチャンスはあと数回しか残っていない。

 ぼくが特に松田厩舎によく行くから、そう言ってしまうのだろうが、近年の厩舎ではダービー3勝はめったに破れない金字塔だ。これを果たして欲しい。皐月賞から、あの重い馬場での疲労を取ることに専念した。今週はいい追い切りだった。ダノンプレミアムのあとをひっそりとついていって、直線で一発やってくれ。ウチパク頼む。

 単(2)タイムフライヤー千円。三連単、大穴につき軸(2)、ヒモに(17)ワグネリアン、(13)グレイル、(12)エポカドーロ、(1)ダノンプレミアム、(8)ブラストワンピース、(5)キタノコマンドールの6頭でマルチ、計90点各百円。総計一万円でいく。

乗峯栄一の1万円馬券勝負!2018春の陣

<今週の1万円勝負(日本ダービー)>
単勝(2)タイムフライヤー×1,000円
3連単(2)タイムフライヤー1頭軸マルチ→(17)(13)(12)(1)(8)(5)[90点]×100円=9,000円

<前回の1万円勝負(オークス)>
単勝(8)(17)ロサグラウカ×1,000円⇒ハズレ
3連単(17)ロサグラウカ1頭軸マルチ→(2)(8)(13)(7)(1)(5)[90点]×100円=9,000円⇒ハズレ

<前回までの収支>
−9,490円−10,000円=−19,490円

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著者プロフィール

 1955年岡山県生まれ。文筆業。92年「奈良林さんのアドバイス」で「小説新潮」新人賞佳作受賞。98年「なにわ忠臣蔵伝説」で朝日新人文学賞受賞。92年より大阪スポニチで競馬コラム連載中で、そのせいで折あらば栗東トレセンに出向いている。著書に「なにわ忠臣蔵伝説」(朝日出版社)「いつかバラの花咲く馬券を」(アールズ出版)等。ブログ「乗峯栄一のトレセン・リポート」

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