[連載小説]アイム・ブルー(I’m BLUE) 第10話 明かされた3つのミッション

木崎f伸也
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木崎f伸也、初のフィクション小説。
イラストは人気サッカー漫画『GIANT KILLING』のツジトモが描き下ろし。

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 ユベンテスの上原丈一が都内の5つ星ホテルのエントランスをくぐると、フロントの前に日本代表の主務・勝吉進一が立っているのが見えた。丈一は走り寄って小さな体にハグをした。

「カツさんに会うと、代表に帰って来たって感じがするわぁ」

「他のお客さんに迷惑だから、はしゃぎすぎるなよ」

 勝吉が、部屋のカードキーを差し出す。

 入室に時間がかからないように、代表では常にスタッフがあらかじめチェックインを済ませてくれている。丈一は鍵を受け取り、代表で借り切っているフロアへエレベーターで上がった。
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著者プロフィール

1975年、東京都生まれ。金子達仁のスポーツライター塾を経て、2002年夏にオランダへ移住。03年から6年間、ドイツを拠点に欧州サッカーを取材した。現在は東京都在住。著書に『サッカーの見方は1日で変えられる』(東洋経済新報社)、『革命前夜』(風間八宏監督との共著、カンゼン)、『直撃 本田圭佑』(文藝春秋)など。17年4月に日本と海外をつなぐ新メディア「REALQ」(www.real-q.net)をスタートさせた。18年5月、「木崎f伸也」名義でサッカーW杯小説『アイム・ブルー』を連載開始

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