[連載小説]アイム・ブルー(I’m BLUE) 第8話 暴かれた日本サッカーの弱点

木崎f伸也
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木崎f伸也、初のフィクション小説。
イラストは人気サッカー漫画『GIANT KILLING』のツジトモが描き下ろし。

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【(C)ツジトモ】

 日本サッカー連盟のアーカイブルームで、日本代表のフランク・ノイマン監督はシリア戦を見終えると、1つのことを確信した。

 前監督のメーメット・オラルは日本の選手にはゾーンディフェンスは無理だと判断し、マンマークディフェンスを徹底させるようになったのだ、と。

 この諦めは、ある意味、指導者としては責任放棄に近い。代表の活動時間は限られているとはいえ、辛抱強くやれば、ゾーンディフェンスは理論的に教えられるからだ。

 実際、連盟の日本代表テクニカルレポートによれば、イタリア人のザッコは2010年から4年間にわたって日本を率いたとき、ゾーンディフェンスに取り組んだ。
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著者プロフィール

1975年、東京都生まれ。金子達仁のスポーツライター塾を経て、2002年夏にオランダへ移住。03年から6年間、ドイツを拠点に欧州サッカーを取材した。現在は東京都在住。著書に『サッカーの見方は1日で変えられる』(東洋経済新報社)、『革命前夜』(風間八宏監督との共著、カンゼン)、『直撃 本田圭佑』(文藝春秋)など。17年4月に日本と海外をつなぐ新メディア「REALQ」(www.real-q.net)をスタートさせた。18年5月、「木崎f伸也」名義でサッカーW杯小説『アイム・ブルー』を連載開始

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