侍ジャパン×ヤフーで野球界の発展へ 稲葉監督「普及には勝つことが大事」

スポーツナビ

世界一へ向けて国民がひとつになれる

宮澤常務は「侍ジャパンの素晴らしさを多くの人に届けるとともに、インターネットを経由して試合観戦する人たちを増やしたい」とコメント 【スポーツナビ】

――ヤフーさんは会社のビジョンとして『UPDATE JAPAN』(情報技術で人々の生活と社会をより良くしていくこと)を掲げていますが、今後侍ジャパンをどのようにアップデートしていきたいと思っていますか?

宮澤 ヤフーは今までインターネット化されていないものをインターネット化していき、社会を良くしていこうとずっとやってきました。先ほどの球種を1球ずつインターネット化して、皆さんがスマートフォンですぐに分かるようにしていくことも、そのひとつです。これからもどんどん技術が発展していくので、生で野球を観戦しながら、でもスマートフォンで解説だったり、選手の過去の経歴を調べたりとか、新しい野球の見方を盛り上げていければ、もっと野球のファンが増えるんじゃないかなと考えています。われわれはそういう側面から支援して、一緒にアップデートしていければいいなと思います。


――稲葉監督は侍ジャパンの監督に就任して1年が過ぎましたが、あらためて代表監督に就任してどんな思いですか?

稲葉監督 2年後にオリンピックを控えていますけど、時間があるようで、ないなとすごく実感しています。やはり野球を普及するためには勝つということが一番大事なことだと思いますので、それに向けてしっかりやっていきたいと強い気持ちでいます。

――宮澤常務も世界一になってもらいたいという思いは強いですか?

宮澤 やるからには世界一を目指して、当然やられていると思いますけど、それに向けて国民がひとつになっていくところはスポーツならではの素晴らしさだと思いますので、ぜひそれをしっかり見せていただければうれしいです。

――世界一へ向けてヤフーとスポーツナビがサポートしていくということですが、今後IT化が進んでいく中でテクノロジーを使って、どういう展開をしていくのでしょうか?

宮澤 インターネットや技術でできることはどんどん広がっていくと思うんですね。ヤフーは幸いメディア以外でもコマースだったり、決済だったり、最近だとeチケットもどんどん強化していますので、実際野球の試合に足を運ぶ人をどんどんインターネット経由で増やしていけたらいいなと思っています。実際観戦しているときに、生の試合とスマートフォンでユーザーの方により盛り上がってもらうことで、また球場に行きたいと思っていただけるようなサービス作りをしていきたいですね。

勝てるチーム、強いチームを作る

初対面という両者はヤフーとスポーツナビのロゴの前でがっちりと握手 【スポーツナビ】

――未来に向かって進んでいくという意味では稲葉監督も同じ思いだと思いますが、これからの未来へどういったことを考えながら進んでいきたいですか?

稲葉監督 私の目標はただひとつ。オリンピックで金メダルを取ることが一番の目標なので、そこへ向かっていい準備をしていきたいです。あと若い選手がどんどん出てきて、将来が楽しみですので、若い選手にもいろいろな経験をしてもらいながらやっていければいいな、と思います。

――稲葉ジャパンに向けての期待をお願いします。

宮澤 子供たちに夢を与える存在という意味では、侍ジャパンは本当に憧れの存在です。われわれはその素晴らしい試合を1人でも多くの人に届けるということでお役に立ちたいと思います。将来の野球界の発展のために、両者で力を合わせて、その魅力をお伝えしていくところをご一緒できればと思います。

――最後に、ファンの皆さんへ向けて目標を教えてください。

稲葉監督 まず勝負事は勝たないといけないと思いますので、とにかく勝てるチーム、強いチームを作っていく。そして皆さんに喜んでもらえるチームをしっかりと作っていきたいですね。

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