「左腕」と「社会人」野手が奮闘 開幕1カ月のルーキー通信簿
オリックスのドラフト1位ルーキー田嶋はここまで2勝。評判どおりの活躍を見せている 【写真は共同】
先発で存在感を示す2人の左腕
その田嶋と同じく2勝を挙げているのが、同じくドラフト1位入団の東克樹(立命館大→横浜DeNA)だ。プロ初登板初先発となった4月5日の阪神戦では味方の援護を欠いて黒星を喫したが、続く同12日の巨人戦で6回途中まで3失点に抑えてプロ初勝利を挙げると、続く同19日の巨人戦では8回途中無失点の好投で2勝目。同26日の広島戦では8回3失点で勝敗付かずも、ここまで4試合に登板してチームトップ(リーグ4位)の防御率2.28の安定感を誇示。何より、12球団トップとなる奪三振率10.73が評価を高める要因になっている。
豪腕がセットアッパーの地位確立
150キロの剛球を武器に9試合に登板して防御率0.00の活躍を見せる中日ドラフト1位の鈴木博 【写真は共同】
もう一人、ドラフト2位で入団した高橋遥人(亜細亜大→阪神)も忘れてはならない。4月11日の広島戦で7回2安打無失点の好投でプロ初登板初先発初勝利。140キロ台後半のストレートをリズム良く投げ込み、二塁も踏ませない鮮烈デビューを飾ってみせた。ただ、2度目の登板となった同22日の巨人戦では、先発して5回途中9安打7失点(自責6)でKOされただけに、次回登板が大きなポイントになるだろう。
その他、投手陣では前述の4人に加えて、西村天裕(NTT東日本→北海道日本ハム)、高橋礼(専修大→ソフトバンク)、伊藤翔(四国IL徳島→西武)、沼田拓巳(BCリーグ石川→東京ヤクルト)の計8人が4月26日までに1軍デビューを飾っている。