畑岡、勝ら“黄金世代”が大躍進 女子プロゴルフ界を席巻する98年生まれ
国内女子ツアーでは勝(左)、三浦(右)といった1998年世代が活躍を見せている 【写真は共同】
勝は昨年プロ入り後、早速ステップ・アップ・ツアーで優勝。今年に入ってからは、3月の「アクサレディス」で3位タイ、さらに「フジサンケイレディス」では、最終日の終盤まで優勝争いを展開。プロとしてのレギュラーツアー初優勝も目前だ。
今季、日本の女子ツアーを引っ張っているのはこの2人だけではない。畑岡、勝と同級生である98年4月〜99年4月生まれのゴルファーが、女子プロゴルフ界を席巻しているのだ。
TP単年登録者の三浦や原らが活躍
3月のステップ・アップ・ツアー「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」で優勝している原英莉花 【写真:Nippon News/アフロ】
3月の「Tポイントレディス」で初日3位タイスタート。実力だけでなく、その愛くるしいルックスでも注目を浴びた。翌週の「アクサレディス」でも初日、2日目とトップに立つ。最終日に崩れ10位タイで終えたが、新たなスターの出現を予感させる活躍だった。
その後も「KKT杯バンテリンレディス」で2日目を終えて4位タイに入るなど活躍を続ける。実はこの三浦は昨年のプロテストを1打差で不合格。今年はツアーの出場権を得るクオリファイトーナメントで上位に入り、「TP単年登録者(※)」として出場中だ。
プロテスト不合格ながら活躍中のもう一人は原英莉花だ。3月に開催されたステップ・アップ・ツアー(2部ツアー)の「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」で優勝。出場試合が限られるレギュラーツアーでも「アクサレディス」で16位タイに入っている。
※TPD(トーナメント・プレーヤーズ・ディビジョン)単年登録は、プロテスト(QT)で3次予選以降に進出した選手に1年間限定でプロ資格を付与する制度
ステップ・アップでアマチュア優勝を果たした新垣比菜
2015年のステップ・アップ・ツアーで史上3人目となるアマチュア優勝を果たすという実績を持つ新垣比菜 【写真:Nippon News/アフロ】
また、「ヤマハレディースオープン」で5位タイに入った小祝さくらや、「PRGRレディスカップ」で2日目を終えて6位タイにつけた松田鈴英なども、同世代の選手として躍進を予感させている。
黄金世代に与えた宮里藍の影響
昨年引退した宮里藍(左)は、黄金世代の選手たちにとっては、憧れの存在である 【写真は共同】
また、2年後に迫った東京五輪も彼女たちのモチベーションをさらに刺激する。畑岡はプロ転向会見の際、夢のひとつとして「東京五輪での金メダル」を宣言している。この高い目標に向けて日本だけでなく世界で着々と実績を積み上げているのだ。
引退した宮里藍を超えるニューヒーローは生まれるのか? そして東京五輪で結果を出し、ゴルフファンだけでなく、世界のゴルフファンを熱狂させるアスリートは輩出されるのか? 日本の女子プロゴルフ界をけん引する新たなスターが待望されている今、この“黄金世代”に注目だ。
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