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畑岡、勝ら“黄金世代”が大躍進
女子プロゴルフ界を席巻する98年生まれ
国内女子ツアーでは勝(左)、三浦(右)といった1998年世代が活躍を見せている
国内女子ツアーでは勝(左)、三浦(右)といった1998年世代が活躍を見せている【写真は共同】

 プロゴルフの国内女子メジャー「日本女子オープン」で史上初のアマチュア優勝を果たした畑岡奈紗と、15歳293日というツアー最年少優勝記録を持つ勝みなみの2人は同じ学年となる1998年(畑岡は99年1月生まれ)世代だ。畑岡は昨年「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」でプロとして初優勝。さらにその翌週の日本女子オープンでは2週連続優勝&2年連続優勝を果たした。畑岡は今年、主戦場とする米ツアーでも活躍。4月11日〜14日に行われた「ロッテ選手権」ではトップと2打差で最終日を迎え、最終日は崩れて19位タイで終わっているが、米ツアーでの初優勝への期待がかかる。


 勝は昨年プロ入り後、早速ステップ・アップ・ツアーで優勝。今年に入ってからは、3月の「アクサレディス」で3位タイ、さらに「フジサンケイレディス」では、最終日の終盤まで優勝争いを展開。プロとしてのレギュラーツアー初優勝も目前だ。


 今季、日本の女子ツアーを引っ張っているのはこの2人だけではない。畑岡、勝と同級生である98年4月〜99年4月生まれのゴルファーが、女子プロゴルフ界を席巻しているのだ。

TP単年登録者の三浦や原らが活躍

3月のステップ・アップ・ツアー「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」で優勝している原英莉花
3月のステップ・アップ・ツアー「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」で優勝している原英莉花【写真:Nippon News/アフロ】

 会場のギャラリーから注目を浴び、新聞紙上をも賑わせているのは三浦桃香だ。


 3月の「Tポイントレディス」で初日3位タイスタート。実力だけでなく、その愛くるしいルックスでも注目を浴びた。翌週の「アクサレディス」でも初日、2日目とトップに立つ。最終日に崩れ10位タイで終えたが、新たなスターの出現を予感させる活躍だった。


 その後も「KKT杯バンテリンレディス」で2日目を終えて4位タイに入るなど活躍を続ける。実はこの三浦は昨年のプロテストを1打差で不合格。今年はツアーの出場権を得るクオリファイトーナメントで上位に入り、「TP単年登録者()」として出場中だ。


 プロテスト不合格ながら活躍中のもう一人は原英莉花だ。3月に開催されたステップ・アップ・ツアー(2部ツアー)の「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」で優勝。出場試合が限られるレギュラーツアーでも「アクサレディス」で16位タイに入っている。


※TPD(トーナメント・プレーヤーズ・ディビジョン)単年登録は、プロテスト(QT)で3次予選以降に進出した選手に1年間限定でプロ資格を付与する制度

ステップ・アップでアマチュア優勝を果たした新垣比菜

2015年のステップ・アップ・ツアーで史上3人目となるアマチュア優勝を果たすという実績を持つ新垣比菜
2015年のステップ・アップ・ツアーで史上3人目となるアマチュア優勝を果たすという実績を持つ新垣比菜【写真:Nippon News/アフロ】

 もちろん昨年プロテストに合格した“黄金世代”も今後のツアーでの活躍を予感させる。2015年のステップ・アップ・ツアーで史上3人目となるアマチュア優勝を果たすという実績を持つ新垣比菜は今季のレギュラーツアーに5戦出場して予選落ちは1回。「アクサレディス」、「フジサンケイレディス」では2日目を終えてトップ10に残るなど上位に顔も見せている。最終日にスコアを落としてはいるが、3日間、4日間のトーナメントに慣れれば、優勝も見えてくるだろう。


 また、「ヤマハレディースオープン」で5位タイに入った小祝さくらや、「PRGRレディスカップ」で2日目を終えて6位タイにつけた松田鈴英なども、同世代の選手として躍進を予感させている。

黄金世代に与えた宮里藍の影響

昨年引退した宮里藍(左)は、黄金世代の選手たちにとっては、憧れの存在である
昨年引退した宮里藍(左)は、黄金世代の選手たちにとっては、憧れの存在である【写真は共同】

 この“黄金世代”には共通のヒーローがいる。それが昨年引退した宮里藍だ。宮里の国内最終戦となった昨年6月のサントリーレディスの表彰式で「目標としていた選手。こみあげてくるものがあった」と号泣したのは勝みなみ。また、目標のプロとして宮里藍の名前を挙げる選手は多く、元世界ランク1位で日本の女子プロゴルフ人気をけん引してきた宮里が、黄金世代に与えた影響力は計りしれない。


 また、2年後に迫った東京五輪も彼女たちのモチベーションをさらに刺激する。畑岡はプロ転向会見の際、夢のひとつとして「東京五輪での金メダル」を宣言している。この高い目標に向けて日本だけでなく世界で着々と実績を積み上げているのだ。


 引退した宮里藍を超えるニューヒーローは生まれるのか? そして東京五輪で結果を出し、ゴルフファンだけでなく、世界のゴルフファンを熱狂させるアスリートは輩出されるのか? 日本の女子プロゴルフ界をけん引する新たなスターが待望されている今、この“黄金世代”に注目だ。

北村収
北村収

1968年東京都生まれ。法律関係の出版社を経て、1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。2011年4月に独立し、同年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙、Web、ソーシャルメディアなどのさまざまな媒体で、ゴルフ編集者兼ゴルフwebディレクターとしての仕事に従事している。

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