桜花賞1枠不振…ライラックに不吉データ チューリップ賞組の順位逆転はある?

JRA-VANデータラボ

チューリップ賞上位3頭の争いか

 今週日曜には阪神競馬場で牝馬三冠の第一弾・桜花賞が行われる。今年は前哨戦・チューリップ賞で、昨年の阪神JF上位馬が引き続き1〜3着を独占。そのまま桜花賞も3頭の争いになる可能性が大いにある。一方で、前走勝ちからじっくりここを目標に調整してきた馬も何頭も見られ、こちらも不気味な存在だ。果たしてどんな結果が出るのか、過去の傾向をみてみたい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JV、馬天楼 for データde出〜たを利用した。

人気別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 過去10年、1番人気は複勝率50.0%止まりで、回収率も加味すれば2〜3番人気のほうがおもしろい存在になる。また、6〜8番人気の好走馬5頭はすべて近5年から。9番人気以下になるとちょうど5年前・13年プリンセスジャックの14番人気3着しかなく苦しいが、近年の傾向からは8番人気までなら、先入観は捨ててじっくりと個々の馬を分析する必要がありそうだ。

枠番別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 枠番別の成績を見ると、1〜2枠が計【0.0.1.38】の大不振で、好走は15年3着のコンテッサトゥーレのみ。対して3枠から外は、その全馬を買っても単複の回収率は90%台に乗っている。本稿執筆段階では枠順未発表のため結論には反映できないが、各データをクリアしていても1〜2枠を引いてしまう馬がいれば、減点が必要だ。

脚質別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 「TARGET frontier JV」の分類による脚質別の成績を見ると、3着以内馬30頭中24頭が「中団」以降から。他のレースではなかなか厳しい結果の出ることが多い「後方」からでも8連対を記録している。ただ、その「後方」から勝ったのはブエナビスタ、マルセリーナ、ハープスター、ジュエラーと、すべて3番人気以内の馬で、単勝回収率は24%。4番人気以下から連対したのはクルミナル(15年2着)だけのため、「後方」になりそうな馬なら、人気馬以外は3着までの候補と考えたい。

前走レース別成績

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 前走レース別では、やはりチューリップ賞組が3着以内30頭中17頭と他を圧倒。全馬を買っても単複の回収率は98%、151%と高く、まずはこの組が中心になる。一方、他のステップレース、フィリーズレビューやアネモネSは複勝率でもひと桁。好走すれば穴にはなるが、複勝回収率はそれぞれ47%、17%と、むやみに狙っても苦しい。

 なお、シンザン記念からの直行馬(今年はアーモンドアイが該当)は、JRA-VAN Data Lab.でデータが提供されている86年以降でみても不在だった。ただ、シンザン記念連対馬が他のレースを挟んで出走すると【3.1.0.3】で、07年ダイワスカーレット(シンザン記念2着)、12年ジェンティルドンナ(同1着)、16年ジュエラー(同2着)と3連勝中だ。

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