100万馬券出たNZT、今年は波乱か平穏か 注目すべきデータは前走クラス別成績

JRA-VANデータラボ

一昨年が3連単105万馬券、昨年は49万馬券

 今週は日曜に桜花賞が控えているが、平行してG1の前哨戦も進行中。土曜には阪神牝馬SとニュージーランドTが行われる。このうち今回は、一昨年が3連単105万馬券、昨年は49万馬券と波乱が続くニュージーランドTを取り上げたい。信頼できる馬や、波乱の立役者となるのはどんなタイプか、過去の傾向を見てみよう。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JVを利用した。

人気別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 冒頭で触れたように、ここ2年は大波乱となったニュージーランドTだが、過去10年の1、2番人気はともに複勝率60.0%で、単複の回収率も人気馬としては上々だ。3連単3万馬券未満が10年で5回を占めており、とにかく穴狙い、と言えるようなレースではない。ただ、3番人気以下は8番人気まで好走馬が分散し、2桁人気馬でも特に12番人気が【2.0.2.6】と4頭も好走している(残る2桁人気1頭は14番人気2着)。人気馬を極端に嫌うのではなく、穴馬を多めに拾っていくような買い方が良さそうな印象だ。

枠番別成績(中山のみ)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 中山芝1600mは外枠不利、内枠有利という印象が強いコースだが、このレース(阪神代替の11年は除く)は1枠を引いた馬が【0.0.0.17】で、13年の1番人気ゴットフリート9着など全馬が圏外。まず1枠は苦しいと考えたい。ただ、すぐ外の2、3枠は好成績。また、6番人気以下にかぎると連対した5頭はすべて2〜4枠、特に2枠は複勝率40.0%になる。1枠こそ不振だが、全体としては内寄りの枠に注目したいことに変わりはない。

馬体重・増減別成績(中山のみ)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 同じく中山開催時の馬体重別成績を見ると、460キロを割る馬は連対なし。16年には1番人気に推されたアストラエンブレム(456キロ)が4着に敗退するなど、3番人気以内だった馬は6頭すべてが馬券圏外だ。また、当日の増減がプラス4キロ以上だった馬も、該当19頭のうち10年3着のレト以外はすべて圏外に敗退している。当日460キロ未満の馬や、プラス4キロ以上の馬は特に連対候補としては厳しい。

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