今年のドバイは青服ゴドルフィンが席巻 GIレース5戦4勝で日本馬もお手上げ
サンダースノー先行押し切り、スミヨン好判断
メインのドバイワールドカップもロイヤルブルーのゴドルフィン、サンダースノーがコースレコードで押し切った 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
1日に8つのサラブレッドのレース(そのうち5つがG1、残る3つがG2)と1つのピュアアラブのレースが組まれるドバイワールドカップデーは、賞金総額の合計が3000万米ドル(約32億円)で、1日の賞金総額では世界最高を誇るビッグイベント。
今年はサラブレッドの8競走のうち、6つに日本調教馬が出走。その頭数は過去最高になる14頭を数えたが、今年の主役はUAEの副大統領と首相を兼務するモハメド殿下の競馬組織で、ロイヤルブルーの勝負服をトレードマークとするゴドルフィンだった。
メインレースにあたるG1ドバイワールドカップ(ダート2000m)は、ゴドルフィンのサンダースノーが2:01:38のコースレコードで優勝。1コーナー手前で先頭に立ち、そのまま逃げ切りに成功した。最後は北米古馬の現役ナンバーワンといわれるウエストコーストに完勝して、昨年7月の仏G1ジャンプラ賞(芝1600m)以来となる3度目のG1制覇を果たした。今年のメイダン競馬場のダートコースは、前哨戦が行われた3月10日にもタイムが速く、逃げた馬に有利な馬場傾向を示しており、この日もその流れが続いていた。サンダースノーの鞍上C.スミヨン騎手は大外10番ゲートの発走もあって、最初は逃げるつもりはなかったようだが、何も積極的にいかないと見て先手を取った判断。勝利を呼び寄せる結果になった。
2年連続出走のアウォーディーは最後に盛り返して6着、意地を見せた 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
「さすがにドバイワールドカップは簡単には勝てない」と武豊 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
レイデオロ敗因はスローペース
日本馬期待のダービー馬レイデオロだったが、スローペースに泣き4着 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
ドバイシーマクラシックを制したホークビルは2つ目のG1タイトル 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
日本の3頭は折り合いに専念して馬群の後方で機をうかがったが、前が止まらない展開に泣いて、レイデオロが4着、モズカッチャンが6着、サトノクラウンは7着に敗れた。
「ペースが遅かったので、少し引っかかってしまいました」とレイデオロ騎乗のルメール 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
モズカッチャン騎乗のC.デムーロもスローペースを敗因に挙げた 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】