GI昇格2年目の大阪杯、好走条件はコレ 「芝2000m重賞実績」と「阪神芝実績」
かなりのメンバーが揃った
2017年大阪杯の結果
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
まずは「芝2000m重賞実績」から見ていこう。最初に注目すべきは、昨年は「芝2000mG1で3着以内」か「芝2000mG2で1着」の実績を持っていた馬が1〜6着を占めたこと。勝ったキタサンブラックには対しては、レース前は距離が短いのではないかと不安視する声も聞かれたが、皐月賞3着と芝2000mG1でもちゃんと実績を持っていた。7番人気ながら2着に入ったステファノスも、天皇賞・秋で2年連続好走を果たしていた馬。やはり、大阪杯と同じ芝2000mG1の天皇賞・秋や皐月賞で好走したことのある馬は、その実績を軽んじないほうがよさそうだ。また、3着のヤマカツエースにはG1の好走歴こそなかったものの、金鯱賞連覇を含む芝2000m重賞4勝と、この距離ではかなりの実績を持っていた。
また、芝2000m重賞における複勝率にも注目したい。昨年1着のキタサンブラックから4着のマカヒキまでは複勝率50%を超えていたのに対して、5着のアンビシャスは複勝率33.3%、6着のサトノクラウンも同25.0%と、1〜4着馬に比べて数字が若干見劣っていた。
次に「阪神芝実績」に目を移すと、1着のキタサンブラックは複勝率100.0%、2着のステファノスも同75.0%と、いずれも阪神芝でハイレベルな成績を残していたことがわかる。つまり、昨年の大阪杯では、芝2000m重賞実績、阪神芝実績ともに申し分ない2頭が連対を果たしたということになる。
対して3着のヤマカツエースは、阪神では4戦して好走したことがなく、1、2着馬とは阪神適性の差があった。また、前述したアンビシャスのほか、ミッキーロケットやロードヴァンドールは、阪神芝実績は十分あったものの、芝2000m重賞実績で見劣ったぶん好走には至らなかったと考えてよさそうだ。