混戦ドバイ、武豊アウォーディーに好機 レイデオロほかGI・4レースを徹底展望
【ドバイワールドカップ】絶対的な強豪が不在
今年ドバイWCで頂点に立つのは?(写真は昨年、アロゲートで制したマイク・スミス騎手、ボブ・バファート調教師ら) 【Getty Images】
一応の主役は米国のウエストコーストか 【Getty Images】
唯一、アメリカ勢の中でウエストコーストを負かし得るとすれば、未対戦のフォーエバーアンブライドルドになる。2017年のエクリプス賞最優秀ダート古牝馬を受賞するなど実績はアメリカ勢最上位。先行するウエストコーストと対照的に強靭な差し脚を武器としており、もつれる展開になれば豪快に勝利をさらうことがあるかもしれない。牝馬はドバイWCを未勝利というデータこそあるものの、現地到着後にオーナーから引退レースとなることも発表され、史上初の快挙へ渾身の走りを披露してくれることだろう。
ドバイWCと同条件の前哨戦「マクトゥームチャレンジ ラウンド3」を制したノースアメリカ 【Getty Images】
ダート初挑戦のタリスマニックに待ち受ける結果はホームランか三振か。常識的には三振のケースだが、ホームランをかっ飛ばす可能性も少なからず秘めている。陣営が昨秋のアメリカ遠征でダートの感触を確かめているうえ、前走ではオールウェザー戦で足慣らしするなど、この一戦に臨むに当たり用意は周到。ブリーダーズカップターフ制覇をはじめ底力は申し分なく、一気に二刀流の世界王者に上り詰めることも。
武豊アウォーディーは混戦に乗じて首位争いに食い込みたい 【Getty Images】