暖かくなる4月に強い種牡馬は? 勝率・単勝回収率でクロフネが急上昇

JRA-VANデータラボ

データの集計期間は過去5年

 今年の大阪杯は4月1日に行なわれる。三寒四温の時期もそろそろ終わり、4月になれば気温もグンと上がってくる。そこで今回は「4月に強い種牡馬」を調べてみたい。集計期間は過去5年(13〜17年)で、この期間に産駒が100走以上した種牡馬62頭を集計対象とする。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

4月の種牡馬別成績(着別度数順)

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表1は、4月の種牡馬別成績を「着別度数順」で上位10頭まで示したもの。やはりというべきか、1位のディープインパクトが87勝、2位のキングカメハメハも84勝と、勝ち鞍を量産している。とはいえ、両種牡馬の産駒が勝っているのはいつものことで、数字も自身の標準レベルだから、とりたてて4月に強いというわけではなさそうだ。そこで目を向けたいのが3位のクロフネで、勝率10.6%、単勝回収率118%とハイレベルな数字を記録。芝ダート兼用の種牡馬だが、この時期はダートのほうがいいようだ。10位のサウスヴィグラスも勝率10.5%、単勝回収率108%と優秀。こちらはもちろん、32勝中31勝を占めるダートで狙っていきたい。

4月の種牡馬別成績(勝率順)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は、4月の種牡馬別成績を「勝率順」で上位10頭まで示したもの。1位はここでもディープインパクト。2位のアグネスタキオンは優秀ではあるのだが、本稿執筆時点で現役産駒は8歳馬が2頭のみで、現実的に狙うのは難しそうだ。3〜5位には、表1の項でも触れた種牡馬が並ぶ。6位以下にもフジキセキ、マンハッタンカフェ、ブライアンズタイムと産駒が少なくなった種牡馬が入っており、ここで注目するとすれば7位のメイショウボーラー。激走種牡馬としても知られるが、4月はある程度の人気になっている産駒のほうがいいようで、1〜9番人気で勝率16.8%、単勝回収率194%という数字が残っている。

4月の種牡馬別成績(単勝回収率順)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は、4月の種牡馬別成績を「単勝回収率順」で上位10頭まで示したもの。表1や表2とは顔ぶれがガラッと変わっており、1位のケイムホームは驚異の単勝回収率436%。14年に単勝5万6940円という大激走を見せた影響も大きいが、7〜10番人気のゾーンで全11勝のうち半分近い5勝を挙げており、それ以外にも穴を多く出している。昨年4月のアンタレスSを産駒のモルトベーネが制したディープスカイが2位に入り、3位のエンパイアメーカー、4位のファスリエフも同じくダートで怖い存在。芝のほうが狙えるのは5位のグラスワンダーで、ここまでが単勝回収率200%オーバーとなった。

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