金本阪神、リーグ優勝へ準備は万端 若手の台頭で超変革が一気に加速
メジャーでの実績十分の新助っ人
メジャー通算71発、韓国で2年連続「3割、30本塁打、100打点」をたたき出した新加入のロサリオには4番定着が期待される 【写真は共同】
その最たる根拠が、メジャー通算71発の頼もしい4番候補の加入だ。実績十分の右の大砲、ロサリオは、規格外の飛距離が魅力。キャンプでも実戦が始まると同時にアーチを描き、練習に真面目に取り組む姿は日本向き。韓国でも2年連続で「3割、30本塁打、100打点」を記録しており、異国への適応力にも不安はない。昨季のチーム本塁打113本は、優勝を果たした広島とは約40本(広島は152本塁打)の開きがある。
昨季、福留孝介、糸井嘉男、原口文仁、中谷将大、ロジャース、大山悠輔と6人が担った伝統球団の4番に、年間通して助っ人の名前が書き込まれれば、その差は必ず埋まるはず。オープン戦では13試合35打数5安打、打率1割4分3厘、1本塁打、4打点と低迷している点は大きな不安材料だが、これまでオープン戦では打ちまくったのに開幕後はサッパリという助っ人が多くいただけに、今回はその“逆”だと信じたいところだ。
プロ2年目の和製大砲への期待
ただ出場しただけではない。シーズン以上に大きなプレッシャーがかかった短期決戦で計13打数7安打の打率5割3分8厘と打ちまくり、試合には敗れたがCSファーストステージ第2戦では本塁打も放ち、計4打点を記録した。さらに今月上旬に行われた侍ジャパンの強化試合(オーストラリア戦)の日本代表メンバーに選ばれるなど、全国的な知名度アップとともに順調なステップアップを遂げている。
バットだけでなく、守っては強肩を生かしたスローイングに定評があり、二遊間に加えて外野も経験済み。今季は本来の三塁手として臨むことが決定的で、さらなる成長に期待がかかる。