ミスタースワローズ復帰で打線強化 投手力不安も打ちまくって再浮上へ
村上、塩見、廣岡、若手たちへの期待
オープン戦では山田哲と並んでチームトップタイの11打点を挙げた廣岡。今季のブレイクが期待される 【写真は共同】
また、3月中旬にコンディション不良で調整が遅れてしまったが、ドラフト4位の塩見康隆の存在も気になるところ。レギュラー獲得には、激しい外野手争いを勝ち抜かなければいけないが、オープン戦序盤で6試合に出場し打率5割、1本塁打、4打点と活躍しただけに、調子が戻ればすぐに1軍から声がかかるはずだ。
その他、チームには廣岡大志、山崎晃大朗ら伸び盛りの若手もいる。勝ちながら育てるのは非常に難しいが、特に“山田哲人二世”として期待される廣岡は非常に楽しみ。オープン戦では16試合に出場して打率2割8厘だが、2本塁打を放ち、山田哲と並ぶチームトップタイの11打点をマーク。正遊撃手としてレギュラー定着、そしてブレークが期待される。
川端らベテラン勢が復活誓う
畠山和洋、館山昌平らベテラン勢もケガからの復活を誓っているが、特に青木が加入した外野手は定位置争いが激化していると同時に厚みも増している。昨年チームトップの打率を誇った坂口智隆はもちろん、バレンティンや雄平ら実力のある選手がそろい、急なアクシデントに見舞われてもカバーできるだけの布陣になっている。
春季キャンプでは連日の猛練習でチーム改革に励んだ。投手陣に若干の不安要素は残るものの、攻撃のバリエーションが豊富な打線がカバーできれば、2年連続Bクラスからの浮上はできるはず。打って打って打ちまくれば、3年前のような歓喜を呼ぶことも可能だ。