ミスタースワローズ復帰で打線強化 投手力不安も打ちまくって再浮上へ
新首脳陣の下に青木が電撃復帰
メジャーから7年ぶりに古巣復帰となった青木。ミスタースワローズとして存在感を発揮できるか!? 【写真は共同】
この悪い流れを払拭(ふっしょく)すべく、オフには首脳陣を一新。小川淳司監督が4年ぶりに現場復帰を果たし、現役時代にチームの中心だった宮本慎也がヘッドコーチに就任した。また、昨季まで広島でコーチを務めていた石井琢朗(打撃コーチ)、河田雄祐(外野守備走塁コーチ)を招へいし、チームに新しい風を吹かせる体制を整えた。
頭をすげ替えるだけでは不十分だったが、ここにシーズン200安打を2度達成し、日米通算2058安打を放っている安打製造機・青木宣親が7年ぶりに復帰。今年で36歳となった“ミスタースワローズ”だが、そのシャープなスイングは今も健在。リードオフマンとしてチャンスメークできるだけでなく、クリーンアップに座れば勝負強さを発揮し打線に勢いを与えてくれる。オープン戦では12試合で31打数9安打、打率2割9分を記録し、4番にも座って存在感をアピールした。
新助っ人3投手の活躍が不可欠
そこで白羽の矢を当てたいのが、アルメンゴとハフの新助っ人。アルメンゴは、昨年まで中日(登録名はジョーダン)でプレー。先発、中継ぎで活躍して計6勝を挙げた。勝ち星よりも評価したいのが防御率の向上。来日1年目は防御率4.24と苦しんだが、昨季は2.30と安定感を増した。日本の野球にアジャストした証でもあることから、3年目の今季はさらなる飛躍に期待したい。一方のハフは、150キロのストレートと鋭い変化球をコーナーにきっちり投げ分けられる投球術が武器。左で先発を託せるのが石川だけという状況を打破してくれるはず。外国人登録の関係でともに常時1軍帯同というのは難しいかもしれないが、この2人が計算できればチームとしては非常に大きなプラス材料になる。
さらに、最大の懸念材料となっていた抑え役として新たにカラシティーが加入。191センチの長身から投げ下ろす最速159キロの直球とスプリットが持ち味で、高い奪三振率を誇る。来日会見では「40セーブを目標にやっていきたい」と強気に宣言。秋吉亮との争いとなるが、ブルペン陣は間違いなく厚くなるはずだ。