エンゼルスが所属するア・リーグ西地区 最強アストロズほかライバルチームを紹介
打線の威力は十分なレンジャーズ
昨季41本塁打のジョーイ・ガロ(右)を中心に強打者がそろうレンジャーズ、課題は投手陣か 【写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ】
バッター有利の球場を本拠地にしているレンジャーズの売りは、昨年は41本のジョーイ・ガロを筆頭に、20本塁打以上6人の強力打線。もっとも三振もリーグ2位という「一発か三振か」の典型であり、チーム本塁打はアストロズとほぼ同数ながら、得点はリーグ5位と必ずしも効率は良くなかっただけに、そのあたりをどう改善していくかがポイントになる。
そして、課題はなんといってもチーム防御率リーグ11位の投手陣。今年はトレードで2ケタ勝利3回のマット・ムーア、FAで同5回のダグ・フィスターを獲得し、現役最多のメジャー通算240勝を誇る44歳のバートロ・コローンとはマイナー契約を結んだが、これらの新戦力がどう機能するか。救援陣ではトニー・バーネット(元東京ヤクルト)の復調と、新加入のクリス・マーティン(昨季まで北海道日本ハム)の働きにも注目したい。
アスレチックスは若手の躍進に期待
2年連続40本塁打以上を放ったクリス・デービス(左)を擁するアスレチックス、若手の台頭に期待がかかる 【写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ】
打線の中心は、本拠地を現在のオークランドに移して以降では、球団初の2年連続40本塁打以上を記録したクリス・デービス。彼を含めたレギュラー選手は大半がまだ20代で、予想される先発ローテーションも軒並み20代と、今季はチーム全体でさらに若返った印象がある。
それだけに昨シーズン経験を積んだ若手が一気に成長すれば、ダークホース的存在になる可能性も十分にある。昨年はチームで唯一の2ケタ勝利を挙げたショーン・マナイア、一昨年は10勝したケンドール・グレーブマンに次ぐ先発投手がどれだけ育つか、そのあたりがカギを握ってきそうだ。