昨年は桜花賞馬を輩出、Fレビュー分析 強力チューリップ賞組に対抗できる馬は?

JRA-VANデータラボ

昨年はこのレース2着のレーヌミノルが桜花賞を制覇

 今週日曜には阪神競馬場で桜花賞トライアル・フィリーズレビューが行われる。08年のレジネッタ以降、桜花賞馬をなかなか輩出できなかったが、昨年はこのレース2着のレーヌミノルが8番人気で桜花賞を制覇。今年、強力なチューリップ賞組に挑戦状を叩きつけるのはどの馬か、過去の傾向からみていこう。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JV、馬天楼 for データde出〜たを利用した。

人気別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

過去10年、1番人気の連対率50.0%は悪くないが、3着がなく複勝率も50.0%止まり。2番人気以下も広く好走馬が分散しており、複勝回収率では6〜8番人気あたりに妙味がある。ここ3年の上位3頭は、1、2番人気馬と、6〜8番人気から1頭という組み合わせ。中位人気勢には注目しておきたいレースだ。

枠番別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 枠番別では、1〜4枠が【7.4.4.65】勝率8.8%で、優勝馬7頭中4頭は6番人気以下。対して5〜8枠は【3.6.6.71】同3.5%。勝ち馬3頭すべて3番人気以内で、単勝回収率は17%にとどまる。ただ、2桁人気の好走馬4頭中3頭は5〜8枠から出るなど2〜3着の人気薄は多く、複勝回収率では5〜8枠のほうが高い。3連単を買うなら1着候補は内から選びたいが、2〜3着候補や3連複なら外のほうから選びたい印象だ。

脚質別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 脚質別の成績を見ると、該当馬のもっとも多い「中団」からの勝利がない。その分、他のほとんどのレースでは苦戦する「追込」が6勝を挙げるなど好結果を出している。昨年は3コーナー17番手のカラクレナイが勝ち、3着には同18番手のゴールドケープ。内回りコースでも、しっかりした末脚を繰り出せれば後方からでも十分に勝負になる。

前走クラス別成績

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 前走クラス別では、中央G1組(14年のベルカント・朝日杯FS以外は阪神JF)が好成績。人気馬はもちろん、6番人気以下の穴馬でも複勝率30.8%を記録しており、この組全馬の回収率は単勝102%、複勝361%を記録する。その他では、500万組の中でも特別レースに出走していた馬が複勝率28.0%をマークし、勝率、連対率ではG1組を上回っているので注目は欠かせない。なお、阪神JF以外のレース別では、エルフィンS【2.1.1.14】、クイーンC【1.1.1.14】など分散しているが、紅梅S組は【0.0.0.8】と結果が出ていない。

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