中山牝馬Sは過去10年50万以上配当が3度 波乱の牝馬ハンデ戦、攻略ポイントは?

JRA-VANデータラボ

馬券的にもっとも旨みがありそうな中山牝馬S

 今週は障害も含め4重賞。そのうち3レースはG1へ向けたステップとなるG2だが、馬券的にもっとも旨みがありそうなのは、唯一のG3・中山牝馬Sだ。牝馬限定のハンデ戦、過去10年でも3連単50万馬券以上が3度飛び出すこのレースを分析してみたい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JVを利用した。

人気別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 過去10年、1番人気こそ複勝率40.0%は確保したものの、2〜3番人気は計【1.1.1.17】。単勝で妙味があるのは、計6勝の4〜6番人気。また、2桁人気も9頭が馬券に絡み、複勝回収率132%を記録する。前年のエリザベス女王杯後の古牝馬路線は12月・ターコイズSの重賞昇格、愛知杯の時期変更、そして京都牝馬Sの距離短縮と、このところかなり手が加えられているが、ここ2年を見ても勝ち馬2頭は4〜5番人気、そして2桁人気も好走1頭と、過去10年全体の傾向と大きな変わりはないとみていいだろう。

ハンデ別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 ハンデ別の成績で、人気馬、穴馬とも好走馬が数多いのは53〜54キロ台。対して55キロ台は1〜5番人気13頭で好走ゼロ、6番人気以下18頭も連対ゼロと不振だ。また、人気馬であれば、56キロ以上なら悪くないものの、人気薄は55キロ以上になると【1.0.2.22】と全般的に良くない傾向にある。一方で、荒れるレースではあるものの、50キロ以下の軽ハンデ馬も好走はない。なお、55キロ台は好走2頭がともに2桁人気で、複勝回収率ではそれだけで91%まで上がってくるため、回収率重視なら別のデータ(表3)も見てみたい。

前走ハンデ戦出走馬のハンデ増減別成績(条件戦除く)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 その「別のデータ」、ハンデについてはもうひとつ。前走もハンデ戦(条件戦除く)に出走していた馬について、ハンデの増減別成績を調べると、増減なしだった馬が複勝率33.3%、単複の回収率も180%前後の好成績を残している。ここ3年は、バウンスシャッセ(54キロ)、シュンドルボン(54キロ)、そしてトーセンビクトリー(53キロ)と、表2で挙げた53〜54キロで、前走比増減なしだった馬が3連勝。またここ2年はともに、好走3頭中2頭をハンデ増減なしの馬が占めていた。

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