ダノン&ラッキーが無傷Vで本番に王手 盤石の走りを見せた2頭に弱点はあるか?

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の3歳馬チェック

 クラシック1冠目へ向けての最重要トライアルである弥生賞とチューリップ賞は、無敗の2歳王者ダノンプレミアムと2歳女王ラッキーライラックがそれぞれ連勝を伸ばし、本番に王手をかけた。果たして、その先にあるダービーとオークスの想定オッズはどう動いたのか。

父ディープ以来の無敗の皐月賞馬へ ダノンプレミアム

無敗対決を制したのは2歳王者ダノンプレミアム(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

3/4(日) 中山11R 弥生賞(GII) 芝2000m
ダノンプレミアム 牡 馬体重:498kg(+8)
騎手:川田 厩舎:(栗) 中内田
生産:ケイアイファーム
馬主:ダノックス
父:ディープインパクト
母:インディアナギャル(Intikhab)
初勝利時の評価:★★★★★★★ 7点〔GIIIクラス〕

 好スタートを決めて先手を取れる勢いだったが、外のサンリヴァルに前を譲って自身は離れた2番手。3〜4角は荒れた内側を避けてやや外目を進出し、そのまま楽々と抜け出すと、最後まで全く危なげなくゴール板を駆け抜けた。ワグネリアンはゴール前で鋭い伸びを見せたが、スローの上がり勝負ではジャンダルムを交わしての2着が精一杯だった。

長所
 完成度の高さ、この点では世代でも間違いなくトップだろう。スタートの速さで難なく好位が取れることに加え、速い上がりも使えるため、コースを問わず安定した取り口で結果を残すことができる。476キロでデビューして一戦毎に馬体を増やし、今回が498キロ。マイラータイプの馬体だがストライドは狭くないため、距離の融通は利く。

短所
 スローペースだった影響もあるが、やや行きたがる素振りを見せていたのが気になる点。道中が速くなる可能性が高い皐月賞はまだしも、2400mのダービーでは不安材料になる。また、馬体の左右のバランスから、現状では左回りよりも右回り向きという印象もある。

■日本ダービー 想定単勝オッズランキング
(→)1番人気 ダノンプレミアム 2.9倍
(→)2番人気 ワグネリアン 5.3倍
(↑)3番人気 タイムフライヤー 8.0倍
(↑)4番人気 ブラストワンピース 15.4倍
(↑)5番人気 キタノコマンドール 16.0倍
(↑)6番人気 ジャンダルム 17.4倍
(↓)7番人気 オブセッション 19.5倍

(↑)16番人気 サンリヴァル 42.1倍

 ダノンプレミアムの1番人気は先週と変わらないが、オッズは頭ひとつ抜けたものになった。ワグネリアンは、ダービーの舞台なら逆転の目があると見て、2番人気に据え置き。レースで好走したジャンダルム、サンリヴァルはそれぞれランクアップしたが、4角で気性の幼さを見せたオブセッションは、支持が急落した。

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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