鞍上ムーア「鬼に金棒」ゴールドドリーム 今年最初のGIフェブラリーS記者座談会

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」トラックマン座談会

 2018年のGI幕開けとなるフェブラリーS。昨年の最優秀ダートホース・ゴールドドリームを筆頭にダートのトップクラスが集結したが、そのゴールドドリームが連覇を達成するのか。阻む馬が出現するのか。そしてまた、2000年以降18連敗中の関東馬にチャンスはあるのか。優馬TM(トラックマン)が熱く語り合う。

軸どころか頭は不動? 今年はムーアでゴールドドリーム

フェブラリーS連覇を目指すゴールドドリーム(黒帽)(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

デスク「前走のチャンピオンズカップで完全復活を遂げたゴールドドリームが人気となりそうだが、これは東西の本紙担当も◎で一致したようだな」

武井ゴールドドリームは、何と言っても前走の勝利に価値があります。1800m以上、コーナー4回のコース形態のGIでは、それまで全て1秒以上の完敗を喫していた馬が一変したわけですからね。世界の名手の手綱捌きによるところも大きかったでしょうが、促して位置を取りに行っても掛かることなく、スムーズに追走できたもので、これまでの課題を克服できたと言えます。より信頼度の高いコーナー2回の1600m戦なら、素直に相手探しの一戦と見ていいでしょう」

中邑「残る課題としては、前走でもクリアしたとは言えないスタートだと思いますが、それでもチャンピオンズCは先行勢が残る展開を差し切った着差以上の強い内容でしたし、最終追いで自身最速の時計を余力残しでマークしたあたり、さらに地力を強化している印象すら受けますね」

須藤「前走なんかも、馬体が大幅に増えていましたが、全て成長分のように感じましたよね。昨年の時点でもある程度完成してはいましたが、僕も本当はこれからが充実期なのかもしれないと思っています」

小桧山「まぁ、他のコースならともかくとして、4戦3勝、2着1回の東京なら、死角はないだろうな。仮に出遅れたとしても、前走で冷静に対応したムーアが再度の騎乗となるんだから、心配は無用だろ」

守屋「ムーア騎手の来日は年明けの段階からプランがあったようですが、早くからここでの騎乗を手配していたと聞いてますし、ここでもあの腕っぷしの強さに応える走りが見られそうですね」

坂倉ゴールドドリームのストロングポイントは、反応の良さとダートを走っているとは思えないキレ味ですが、東京マイルダートはそれが最大限に生きるコースですからね。鞍上も言うことなしなら、負けるシーンが浮かびませんよ」

デスク「ただ、理由があったとはいえ、これまでにもコロッと負けたことがあるわけだし、何か不安材料もあるんじゃないのか?」

瀬古「う〜ん、陣営への取材の感触上は……、ないですね。前走については平田師も“ゲートや距離を克服してくれて収穫が大きかった”と、手放しで褒めてましたし、“1年前とは体つきが全然違う”と、担当の木下厩務員が言うほどパワーアップを果たしてますからね。仕上りに不安はない上に、今回は後入れの偶数枠も引けましたし、ゲートの心配も少なくて済みそうですよ」

加茂「それでもゴールドドリームに逆らうのは、単なるヘソ曲がりだけやろな。ベストではない前走の舞台でライバルを封じることができたんやったら、今年はチギッて勝つまでありまっせ」

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競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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