フェブラリーSは東京実績がモノをいう!? テイエムジンソクは思い切って消し!

JRA-VANデータラボ

直近5年のデータを馬券作戦に生かしたい

 日曜に東京競馬場で今年のG1競走の幕開けとなるフェブラリーSが行われる。芝スタートとなるダート1600mに強豪馬が集結し、ダートの頂点を競う一戦だ。昨年はゴールドドリームがG1初制覇。暮れのチャンピオンズCも制し、JRAダートG1・3連勝なるかが大きな見どころだ。今回は2013年以降の直近5年のデータから好走馬の特徴を探り、馬券作戦に生かしていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

フェブラリーS近5年の上位3着以内馬一覧

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1は近5年の上位3着以内馬一覧。重馬場だった一昨年を除いて良馬場で行われており、コパノリッキーが連覇した14年・15年を除いて1分34秒0〜35秒1と速い時計が出ている。近2年は前半800mが速くなって、中団・後方からの差し・追い込みタイプの馬が台頭している。今週末にかけては天候も安定しており、おそらく良馬場で行われる見込み。前半のペース次第ではあるが、1分35秒台の速い決着となりそうだ。

 上位馬の上がりを見ると、先行勢は36秒台前半、差し・追い込み馬は34秒後半〜35秒台の速い上がりを求められる。東京ダート特有のもので、適性があるかないか大きく分かれるコース形態といえるだろう。

 人気順では1番人気馬が【1.1.2.1】で15年コパノリッキーの1勝のみだが、近4年は続けて3着以内に入っており、複勝率80%。近2年は昨年のゴールドドリームら2番人気馬が連勝している。以下、3・16番人気馬が1勝ずつ。ただし、10番人気以下の激走は14年1着コパノリッキーのみで、近3年は上位人気馬で堅めの決着となっている

フェブラリーSの所属別成績(過去5年)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は出走馬の所属別成績。出走馬が抜けて多い栗東所属の関西馬が昨年のゴールドドリームら5勝すべてを挙げて、関東馬を圧倒している。対して、美浦所属の関東馬は一昨年に1番人気で2着ノンコノユメのみ。着外に敗れるケースが多く、関東馬苦戦の様相となっている。なお、地方馬も過去5年では2頭出走して、いずれも10着以下に敗れている。

フェブラリーSの年齢別成績(過去5年)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は年齢別成績。4歳馬が昨年のゴールドドリームら過半数の3勝をあげて、勝率17.6%でトップだ。連対率・複勝率で4歳馬を上回るのが5歳馬で、15年コパノリッキーら2勝。昨年は3着カフジテイクが該当しており、毎年1頭は3着以内に入っている。表の黄色で強調した4歳・5歳馬が強い傾向が出ている

 対して、6歳馬は14年3着ベルシャザールのみと不振傾向。出走数が多い7歳以上の馬は勝ち星こそないものの、2・3着に好走した3頭はいずれも5番人気以下の伏兵だった。

フェブラリーSの前走レース別成績(過去5年)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は前走レース別成績。東海S組が13年グレープブランデー、15年コパノリッキーと最多の2勝をあげている。前走東海S組のうち、前走1着だった馬は【2.0.1.1】と好相性を示している。出走数最多の根岸S組は連対率・複勝率こそ低いものの、一昨年は1着モーニン、昨年は2着ベストウォーリア、3着カフジテイクが好走している。

 黄色で強調したチャンピオンS組は昨年優勝のゴールドドリームら近3年続けて好走馬を出しており、関連性が強い。フェアウェルS組からは14年コパノリッキーが勝利。また、以前は強かった地方の川崎記念組・東京大賞典組からは勝ち馬が出ておらず、2・3着止まりとなっている点もチェックしておきたい。

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