波乱の決着でダービー想定オッズが急変動 オウケンムーン&テトラドラクマの順位は

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の3歳馬チェック

 先週末の東京では3歳重賞2鞍が行われ、クラシック戦線を見据えた素質馬達が集結。共同通信杯、クイーンCともに1番人気が敗れる波乱の結果となったが、勝ち馬のオウケンムーンとテトラドラクマの内容はフロック視できない。ダービー&オークス想定オッズにも新風が!?

父へ重賞初制覇をプレゼント オウケンムーン

オウケンブルースリ産駒のオウケンムーンが共同通信杯を勝利(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

2/11(日) 東京11R 共同通信杯(GIII) 芝1800m
オウケンムーン 牡 馬体重:458kg(-10)
騎手:北村宏 厩舎:(美) 国枝
生産:ノーザンファーム
馬主:福井明
父:オウケンブルースリ
母:ムーンフェイズ(エリシオ)
初勝利時の評価:★★★★ 4点〔1000万クラス〕

 序盤は先団グループを進んだが、折り合いに専念し中団までポジションを下げる。600m毎のラップが35秒7−36秒9−34秒8という中緩みの流れの割に馬群は縦長で推移したが、直線に向くとグイグイ伸びて自身の上がり3Fは33秒5。勝ち時計も例年と比較すると十分なレベルと言える。キャリア2戦目で2着に好走したサトノソルタスも、今後に向けて期待のできるレース内容。一方、1番人気で7着に敗れたグレイルは展開が向かなかったとはいえ、不満が残る結果になった。

長所
 父が菊花賞馬のオウケンブルースリ、母父エリシオが凱旋門賞馬という血統から、距離短縮への不安材料もあったが、展開面やコース替わりへの対応力があるタイプ。新潟での未勝利勝ち時のように、序盤の流れが多少速くてもOK。血統通り長く良い脚を使え、直線の長いコースでの叩き合いは歓迎だろう。

短所
 首の使い方が不器用な馬というのが、走りを見た第一印象。当然ながら、まだ体が完成しておらず、今回でも直線入口や半ばではフラッとする場面もあった。本質的には広いコース、直線の長いコース向きで、古馬になってから真価を発揮するタイプか。皐月賞よりもダービー向き。

日本ダービー 想定単勝オッズランキング
(→)1番人気 ダノンプレミアム 3.7倍
(→)2番人気 ワグネリアン 5.0倍
(→)3番人気 オブセッション 6.2倍
(→)4番人気 タイムフライヤー 10.0倍
(↑)5番人気 ブラストワンピース 16.0倍
(NEW)6番人気 オウケンムーン 21.6倍
(NEW)7番人気 サトノソルタス 22.2倍
(↓)8番人気 グレイル 22.9倍



(↓)16番人気 ゴーフォザサミット 36.4倍

 共同通信杯の1、2着馬がそれぞれ6、7番人気でランクイン。上位馬との支持率にまだ大きな差はあるが、出世レースでの好走は高く評価できる。グレイル、ステイフーリッシュの敗退で、ホープフルSのレベルには疑問符。タイムフライヤーの支持率も合わせてダウンとなった。

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競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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