伝統の長距離ハンデ戦、走る馬の特徴は? ダイヤモンドSは外枠と差し馬を狙え

JRA-VANデータラボ

ダイヤモンドSの前走脚質と前走上がり順位別成績(過去5年)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は前走脚質と前走上がり順位別成績。まず前走脚質を見ると、前走逃げ・先行組よりも差し・追い込みだった組の方が活躍していることがわかる。前走追い込み組は昨年アルバート、ラブラドライトと1・2着が該当している。

 また、前走上がり順位別では上がり3位までに入った馬の複勝率が軒並み高い。のべ16頭で【2.2.3.9】で連対率25.0%・複勝率43.8%と非常に優秀だ。スローペースを見込んで前走逃げ・先行組を狙うよりも、前走差し・追い込み組で速い上がりを使った馬の方が狙いを立てやすい

ダイヤモンドSの前走からの斤量増減別成績(過去5年)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は前走からの斤量増減別成績。黄色で強調したように今回斤量増となる馬が15年フェイムゲーム、昨年のアルバートと2勝しており、連対率40%・複勝率50%と非常に高い。フェイムゲームは前走アメリカJCCで57キロを背負って12着と敗れていたが、1キロ増の58キロで快勝。昨年のアルバートも有馬記念57キロから1キロ重い58キロで勝利と、58キロ以上背負った馬はのべ【2.2.0.1】と好成績を残している。ハンデ戦で斤量が重くなる馬はハンデキャッパーに実力が認められているわけで、馬券の軸にはなりやすい。

 斤量増に次いで高いのが増減なしの馬で、昨年は2・3着馬が該当しており、毎年1頭は3着以内に入っている。連対率・複勝率ともに最も低いのが今回斤量減の馬。一昨年のトゥインクルの1勝のみで、今回53キロ以下からは勝ち馬が出ていない。

ダイヤモンドSの種牡馬別成績(過去5年)

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 最後に表6は種牡馬別成績。ハーツクライ産駒が13年アドマイヤラクティ、14・15年連覇のフェイムゲームと3勝をあげ、連対率40%・複勝率50%と優秀だ。昨年もカフジプリンスが3着で、毎年1頭は3着以内に入っている。その他ではステイゴールド産駒が一昨年のトゥインクル、アドマイヤドン産駒が昨年のアルバートがそれぞれ勝利している。

 他の種牡馬を見ると、ディープインパクト産駒は勝ち星がなく、ファタモルガーナの2・3着が1回ずつのみ。キングカメハメハ産駒も昨年2着のラブラドライトのみとやや苦戦傾向にある。

2/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント