伝統の長距離ハンデ戦、走る馬の特徴は? ダイヤモンドSは外枠と差し馬を狙え

JRA-VANデータラボ

過去5年データから好走馬の特徴を探る

 今週は土曜にダイヤモンドSと京都牝馬S、日曜にフェブラリーSと小倉大賞典と計4鞍の重賞が組まれている。今回のデータde出〜たでは平地重賞でステイヤーズSに次ぐ芝3400mの長距離ハンデ戦、ステイヤーズSをピックアップ。2013年以降の過去5年のデータから好走馬の特徴を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

ダイヤモンドS近5年の上位3着以内馬一覧

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表1はダイヤモンドS近5年の上位3着以内馬一覧。16年は稍重、昨年はスローペースで勝ちタイムが遅くなっているが、13〜15年にかけては3分30〜31秒台の決着となっていた。良馬場で前半1000m通過が平均ペースもしくは道中が緩まない流れになれば、3分30秒台前半が出るレースだ。上がりタイムはスローの瞬発力勝負となった昨年だけ速く、その他の年は34〜35秒台、道悪となった一昨年は37秒台とやはり持久力が問われる一戦といえるだろう。

 また、好走馬の特徴としては昨年2着のラブラドライトのように、7歳以上の高齢馬が毎年1頭は3着以内に入っている。人気順では、1番人気馬が【4.0.0.1】で昨年のアルバートら4勝と勝ち切る傾向が強い。2・3着には2〜8番人気までが分布しており、1番人気から伏兵へのヒモ荒れが多いレースとなっている。10番人気以下の激走がないように大波乱こそ見込めないが、やや配当がつくレースを少点数で取りたいレースだ。

ダイヤモンドSの枠番別と大外馬番の成績(過去5年)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は枠番別と大外馬番の成績。表に黄色で強調したように8枠が15年フェイムゲームら2勝をあげ、連対率40%・複勝率60%と非常に高い。長距離戦で大外枠は一見不利に思われそうだが、他馬に絡まれずに走れるメリットが大きいのだろう。

 また、大外馬番の馬は5年中3年で3着以内に入っている。昨年は3着以内に入らなかったが、14番人気トウシンモンステラが僅差4着と健闘した。やはり大外馬番のメリットがあるのだろう。8枠そして大外馬番の馬は人気に関わらず、チェックしておきたい。

ダイヤモンドSの前走レース別成績(過去5年)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は前走レース別成績。アメリカJCC組が15年フェイムゲームら最多の3勝をあげている。これら3勝はいずれも1番人気に推されてのものだった。その他の2勝は万葉S組から一昨年のトゥインクル、有馬記念組から昨年のアルバートが出ている。万葉S組で3着以内に入った3頭はいずれも前走で5着以内に入っていた。

 意外にもステイヤーズS組からは勝ち馬が出ておらず、2・3着1回ずつで連対率・複勝率ともに高くない。また、前走1600万下組からは連対馬なしで、3着止まりとなっている。

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