ダービー馬みつけた、ブラストワンピース きさらぎ賞の2頭もランキング上位に浮上
今年も『サトノ』がクラシックへ サトノフェイバー
サトノフェイバー(奥)がグローリーヴェイズ(手前)を退け優勝(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】
サトノフェイバー 牡 馬体重:524kg(-2)
騎手:古川 厩舎:(栗) 南井
生産:フジワラフアーム
馬主:サトミホースカンパニー
父:ゼンノロブロイ
母:ヴィヴァシャスヴィヴィアン(Distorted Humor)
初勝利時の評価:★★★★★★ 6点〔OPクラス〕
初戦と同様に行き脚がついてハナを奪う。3角あたりでは2着のグローリーヴェイズが進出してきて一旦は先頭を譲るシーンもあったが、あくまでもマイペースだった。最後までこの2頭のマッチレースとなり、最後はクビの上げ下げをハナ差凌ぎ切った。キャリア1戦の馬がきさらぎ賞を制するのは史上初のこと。今後が楽しみになった。
長所
大型馬だが、スタートが速く前にいける素軽さがある。コーナリングや手前の替え方もスムーズで、先行力を生かせる下地も十分にある。長く良い脚を使えるタイプで、初戦が2000mだったように、距離は延びてもOK。血統背景も確かで、伸びシロもまだまだある。
短所
初戦もそうだったが、スローに落とした上での逃げ切り勝ちと、やや展開面に恵まれた印象がある。持久力は十分だが、その一方で切れ味に欠けるタイプ。先行争いに巻き込まるのも避けたいが、あまりペースが遅いのもマイナスと、やや難しいレースを強いられそうだ。
日本ダービー 想定単勝オッズランキング
(→)1番人気 ダノンプレミアム 3.8倍
(→)2番人気 ワグネリアン 5.3倍
(→)3番人気 オブセッション 6.4倍
(→)4番人気 タイムフライヤー 7.6倍
(→)5番人気 グレイル 10.8倍
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(NEW)9番人気 サトノフェイバー 25.0倍
(NEW)10番人気 グローリーヴェイズ 25.8倍
きさらぎ賞の1、2着馬がそれぞれ9、10番人気でランクイン。キャリア2戦のサトノフェイバーはさらなる成長を期待したい。グローリーヴェイズは、今回の2着により収得賞金1150万円となったが、ダービー出走にはもう少し上積みをしたいところ。
今週末行われるGIII共同通信杯には、グレイル、ゴーフォザサミットなど、想定18頭に入っている馬も出走予定。春のクラシックに向けて注目の一戦となる。