まだクラシックに間に合う逸材もいる? 馬券になる「3歳新馬」をデータ分析

JRA-VANデータラボ

厩舎別成績(着別度数順)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は厩舎別成績で、着別度数順の上位10厩舎および、好走率と回収率が高い11位以下の4厩舎を掲載した。いずれ劣らぬ優秀な数字が並んでいるが、2位の藤原英昭厩舎や3位の角居勝彦厩舎を押さえて1位となったのは田村康仁厩舎。今年1月14日の中山3Rでもミズカゼで14番人気1着の大穴をあけており、実に侮れない存在となっている。また、群を抜く勝率43.8%を記録したのが6位の中内田充正厩舎で、こちらも要注目だ。

生産者別成績(着別度数順)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は生産者別成績で、着別度数順の上位10生産者を掲載した。ダントツの66勝を挙げたのがノーザンファーム。昨年まで8年連続でリーディングブリーダーに輝く実績通りの結果ではあるが、単複の回収率も100%以上となっており、3歳新馬戦では馬券的にも狙うべき存在といえる。さらに高い回収率残したのが、3位のダーレー・ジャパン・ファーム。3歳新馬戦で多く組まれるダートの成績が優秀ということは特筆すべきで、狙える機会が多くありそうだ。

種牡馬別成績(着別度数順)

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表6は種牡馬別成績で、着別度数順の上位10種牡馬および、好走率と回収率が高い11位以下の5種牡馬を掲載した。ご覧の通り、3歳新馬戦に限ってもディープインパクトとキングカメハメハが1位と2位を占める構図は、ここ数年のリーディング順と変わらない。特にディープインパクトは回収率も優秀で、馬券的にも狙い目といえる。また、2017年の種牡馬リーディングと比較して順位を上げているのが、3位のクロフネ(2017年総合7位)、4位のマンハッタンカフェ(同8位)、5位のエンパイアメーカー(同15位)、6位のゴールドアリュール(同9位)、8位のネオユニヴァース(同13位)といったあたり。一方、9位のダイワメジャー(同5位)や7位のハーツクライ(同4位)、表に載らなかったが30位のステイゴールド(3位)などは、総合リーディングより順位を下げている。いずれも実績十分の一流種牡馬ではあるが、3歳新馬戦はあまり得意とはいえないようだ。

文:出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中

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