根岸S攻略のカギは距離短縮と東京実績 カフジテイク連覇へ追い風データ揃った

JRA-VANデータラボ

フェブラリーSの前哨戦として定着

 今週は日曜日に東京競馬場で根岸Sが行われる。フェブラリーSの前哨戦として定着しているレースだ。いつものように過去10年のデータを分析し、今年のレースを展望してみたい。データの分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

根岸S出走馬の斤量別成績(過去10年)

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まずは出走馬の斤量別成績を見ていく(表1参照)。このレースは別定戦だが、特徴ある傾向が出ている。59キロの馬が【0.0.0.3】で、58キロが【0.1.3.12】という成績。重い斤量の馬がかなり苦戦している。斤量が重いということは実績上位なのだが、中央のダートグレードは全般的に斤量を背負わされると厳しくなる印象がある。一方で55キロは【2.1.1.10】という好成績。全斤量を通じて過去10年の好走馬はすべて牡馬であり、実績的には下の馬がよく好走していることになる。

 出走馬が最も多い56キロはその分好走馬の数が多い。ただし、好走率は57キロよりも下がる。57キロは55キロの次に好成績だ。58キロと57キロの1キロ差は大きく、57キロ以下の馬から中心馬を探すべきだろう

根岸S出走馬の前走距離別成績(過去10年)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 続いて出走馬の前走距離別成績を調べた(表2参照)。今回の距離は1400m。スプリンターでもマイラーでもこなせる距離である上、スペシャリストの存在もよく見かける。前走距離は1400m組が最も多く、【3.5.5.50】という成績だった。他の距離の成績を調べてみると、1200m組が【1.4.1.50】。出走数は2番目に多いが、勝ち馬が少なく勝率は1.8%。連対率も複勝率も1400mに比べると低い。

 一方、前走1600m組は【3.0.1.9】。頭数は少ないが勝率・連対率、複勝率はいずれも高い。回収率も100%を超えている。1700〜1800mの成績も悪くない。数はかなり少ないが、2000〜2100m組の好走例もある。つまり、このレースは距離短縮馬の活躍が目立つ傾向にある。

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