90回記念大会、増枠の行方は!? 1.26にセンバツ出場36校発表

松倉雄太

東海は4強がすべて県1位校

県1位校が顔をそろえた激戦区・東海を制した静岡の主戦投手・春 【写真は共同】

【ポイント3 東海ラスト1枠は?】

 まずは増枠で3校選出となった残りの地区を整理したい。

東北
優勝:聖光学院(福島)
準優勝:花巻東(岩手)
ベスト4:能代松陽(秋田/2対16 vs.聖光学院)
ベスト4:日大山形(山形/4対6 vs.花巻東)

東海
優勝:静岡(静岡)
準優勝:東邦(愛知)
ベスト4:中京学院大中京(岐阜/4対7 vs.静岡)
ベスト4:三重(三重/9対10 vs.東邦)

北信越
優勝:日本航空石川(石川)
準優勝:星稜(石川)
ベスト4:富山商(富山/2対7 vs.日本航空石川)
ベスト4:富山国際大付(富山/0対7 vs.星稜)

中国
優勝:おかやま山陽(岡山)
準優勝:下関国際(山口)
ベスト4:瀬戸内(広島/4対7 vs.おかやま山陽)
ベスト4:尾道(広島/0対7 vs.下関国際)

 この4地区のうち、北信越は富山商、中国は瀬戸内がともに優勝校に敗退し、なおかつ同じベスト4が同県ということもあり、選出の可能性が高いのではないかと見る。

 東北は県1位で2回戦スタートの能代松陽が9回に8失点を喫し聖光学院に敗れた。一方の日大山形は県3位ながら1回戦から3試合を勝ち上がり、花巻東には2点差での惜敗。この負け方だけを見るなら日大山形に軍配が上がりそうだが、9回の大量失点をどう見るかで変わってくる。どのように評価されるか。

 そして最も難しいと思われるのが東海。ベスト4は全て県1位校で、シードされたため準々決勝からのスタートだった。その中で中京学院大中京と三重が争う。準決勝の点差だけならば1点差で惜敗の三重に軍配が上がる。しかも9回2死まで東邦をリードしていた。しかしこの試合では5失策と守備が乱れた点が気になる。大垣西(岐阜)を完封した初戦でも2失策だった。逆に中京学院大中京は静岡との準決勝は3点差。内容は完敗だったが、無失策だった。初戦の常葉大橘(静岡)戦でも無失策と三重と甲乙つけがたいように感じる。

 最後は視察した選考委員の“眼”が明暗を分けそうだ。

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著者プロフィール

 1980年12月5日生まれ。小学校時代はリトルリーグでプレーしていたが、中学時代からは野球観戦に没頭。極端な言い方をすれば、野球を観戦するためならば、どこへでも行ってしまう。2004年からスポーツライターとなり、野球雑誌『ホームラン』などに寄稿している。また、2005年からはABCテレビ『速報甲子園への道』のリサーチャーとしても活動中。

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