90回記念大会、増枠の行方は!? 1.26にセンバツ出場36校発表
昨年の明治神宮大会で36年ぶり2度目の優勝を飾った四国代表の明徳義塾。この優勝によって四国地区に神宮大会枠をもたらした 【写真は共同】
今年は90回記念大会で36校が出場。増枠の4校は全て一般枠に振り分けられた。昨年9月の運営委員会で決まった枠の内訳は以下の通り。
北海道:1枠
東北:3枠
関東・東京:6枠(関東4、東京1が基数となり残り1校を両地区で比較)
東海:3枠
北信越:3枠
近畿:6枠
中国:3枠
四国:3枠+1枠(神宮大会枠1)
九州:4枠
21世紀枠:3枠
明徳の神宮制覇で四国に1枠増加
11月に行われた明治神宮大会では、四国地区代表の明徳義塾(高知)が優勝。これにより四国地区に神宮大会枠がもたらされ、出場枠が3から4になった。
記念大会で一般枠が3枠で固定されたことに加えて、神宮大会枠を獲得したことで、ベスト4が順当に選出される可能性が高い。唯一、高松商(香川)は準決勝で英明(香川)に6回コールドゲームで敗れた点が気になる。そこで準々決勝で英明に1点差負けの高知(高知)が浮上するのではという可能性もある。ただ、高松商はセンバツの第1回大会優勝校。2年前に神宮大会制覇からセンバツ準優勝を果たした実績もあり、選ばれる可能性が高いのではと予想される。その2年前は高松商の神宮枠で高知県の土佐が選出された。今年は高知県の明徳義塾の神宮枠で、香川県の高松商が恩返ししてもらうとの見方もできるだろう。
佼成、国学院栃木、健大高崎で難航
昨春の甲子園では2本の満塁本塁打を放った健大高崎の山下。2年連続センバツ出場はなるか!? 【写真は共同】
例年通り関東4校と東京1校を基数とし、残り1校を両地区で比較する。
東京の2校目は準優勝の佼成学園。50年ぶりに決勝進出を果たした。決勝の日大三戦では、8回まで4対3とリードしながら、9回に一挙8失点。結局5対11と点差をつけられて敗れた。これが選考委員会でどう評価されるか。8回までリードしていたのが強調されると、50年ぶりの春が近づくのだが……。
関東大会ベスト8は国学院栃木(栃木)、健大高崎(群馬)、霞ヶ浦(茨城)、作新学院(栃木)の4校。この中から県1位で試合内容と地域性もいい国学院栃木と健大高崎が浮上する。国学院栃木は秋の関東大会で18年ぶりの出場。準々決勝では慶応(神奈川)に1点差で敗れたが、2試合で自責点1と3投手による継投で堅実な印象が光った。一方の健大高崎は準々決勝で2点差負けながら明秀日立(茨城)にビッグイニングを作られた点が気になる。ただ、1番・今井佑輔、3番・山下航汰、4番・高山遼太郎と甲子園経験者が豊富。特に山下は今世代屈指のスラッガー。どちらが佼成学園との争いの土俵に立てるか。
毎年悩みの種となるラスト1校の選出。どこを結論の終着点とするかがも見どころだ。