フェブラリーSに向け注目前哨戦・東海S 断然人気予想のTMジンソクに不安データ

JRA-VANデータラボ

2013年以降の過去5年のデータから

 2018年の年明けから早くも3週目の競馬を迎える。今週は日曜に中山でアメリカJCC、中京で東海Sと2鞍の重賞が行われる。今回のデータde出〜たでは、2月のフェブラリーSに向けて注目の一戦である東海Sをピックアップ。現在の1月開催に替わった2013年以降の過去5年のデータから好走馬の特徴を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

東海S近5年の上位3着以内馬一覧

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1は東海S近5年の3着以内馬一覧。13年勝ち馬グレープブランデー、15年勝ち馬コパノリッキーの2頭が続くフェブラリーSを制しており、最注目の前哨戦といえるだろう。勝ち時計はかなりのスローペースだった昨年を除いて、1分50秒台〜51秒台でおさまっている。年々スローペースに変わってきているものの、一昨年・昨年でも3着以内馬の上がり3Fは36秒7以上掛かっていた。

 また、これら好走馬の4コーナー通過順は15年3着インカンテーションを除いて、10番手以内につけている。道中の位置取りが後ろ過ぎると、直線では間に合わない一戦といえそうだ。

 最後に人気順を見ると、1番人気馬は【3.0.2.0】で昨年のグレンツェントら過半数の3勝をあげ、複勝率100%と崩れていない。レース傾向から1番人気を軽視するのは危険といえそうだ。その他は4番人気馬が一昨年のアスカノロマンら2勝。以下、5〜7番人気馬は好走馬がおらず、8番人気以下から2・3着馬が5頭激走している。昨年は2着に12番人気モルトベーネ、3着に10番人気メイショウウタゲが好走したように、一昨年以外は8番人気以下の伏兵が1頭は馬券圏内に絡んでいる。1番人気馬と伏兵の組合せが多いレースといえる。

東海S近5年の年齢別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 続いて表2は年齢別成績。5歳馬が一昨年のアスカノロマンら過半数の3勝をあげ、勝率・連対率・複勝率いずれもトップだ。昨年は2着モルトベーネが該当するなど毎年1頭は3着以内に好走しており、複勝率は47.1%と非常に高い。また、7歳以上の高齢馬は14年ニホンピロアワーズが勝利しており、2着3回と侮れない。

 対して、4歳馬は昨年のグレンツェントの1勝のみ。6歳馬も好走したのは昨年3着メイショウウタゲのみと苦戦傾向にある。5歳馬が中心、6歳馬は不振というのは気になるデータではある。

東海S近5年の前走レース別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は前走レース別成績。東京大賞典組が15年コパノリッキーら2勝をあげ、連対率・複勝率42.9%と非常に高い。この組の連対馬3頭はいずれも前走4着以内に入っていた。また、オープン特別の師走S組からは昨年のグレンツェントが勝利。昨年は上位1・3・4着がこの組で、好相性だ。その他のオープン特別では、ベテルギウスS組から一昨年のアスカノロマンが勝っている。

 対して、重賞のみやこS組は2着止まり、同コースで行われるチャンピオンズC組は3着止まりと勝ち切れていない。特にチャンピオンズC組の出走馬5頭はいずれも上位5番人気以内に支持されていても、連対圏に入っていない。チャンピオンズCへ全力投球した後にやや間隔が空いており、意外に調整が難しいことが考えられる。

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