去る人、来る人の空想クロストーク 今宮純のF1ザ・ショウダウン番外編
17年シーズンをもって2度目の引退となったフェリペ・マッサ 【XPB Images】
押し黙るパーマー……
バトン:初めてあそこで最下位からのスタートで、レースも……。
パスカル・ウェーレイン:ちょっと待って、ひとこと言わせてください。ポルティエ(モナコのコーナー名)のあれはないでしょ。あなたがあんな強引なことするとは。まるであのドライバーみたいじゃないですか?
フェリペ・マッサ:(さえぎるように)おい、それってオレのことか。ブラジル人の名誉にかけて許さんぞ!
バトン:フェリペ、あれは僕とパスカルの問題でもうあの日に解決したこと。そうだろパスカル。
ウェーレイン:はい? そうじゃないでしょ、この機会に……。
ダニール・クビアト:さっきから聞いてると、そのドライバーって自分のことなの。何度か(セバスチャン・)ベッテルと当たったけれど、あれは実は……。
MC:ストップ、赤旗です。指名した人だけ発言してください。
ジョリオン・パーマー:みんな熱くなりすぎなんですよ。英国紳士はそうじゃない。ねえジェンソン。
バトン:そう、君の言うとおりだ(笑)。
マッサ:いや違う、紳士すぎるからチームメイトに予選で勝てなかったんだろ。
パーマー:……(押し黙る)。
日本の天気を学んだガスリー
ガスリー:10月のニッポンは、日曜に必ずタイフーンがやってくる気象学を勉強しました。フランスでは考えられない。でもあのウエットコンディションなら日本のYタイヤだと走れそう、Pタイヤじゃ絶対に無理無理(笑)。
ハートレー:ボクはとにかくフライトマイルがいっぱい貯まった年でした。そうだろ、ピエールも。ま、空が見えて風を感じて走るのは楽しかったなあ。
ガスリー:でもさ、よくトロ・ロッソのマシン“トリセツ”全部覚えたよね。移動中に機内で眠らず勉強したのは、子供のころ以来だった。
シャルル・ルクレール:そんなのボクは楽勝だったぜ。(ザウバーは)去年のフェラーリPUのままだから慣れていたし、複雑なシステムも備わっていないし。
ガスリー、ハートレー:え? そんなことしゃべっていいの。うちのチームならヘルムート(・マルコ/レッドブルのモータースポーツコンサルタント)さんから呼び出される。
マッサ:分かるな(笑)。ところでジェンソン、18年はスーパーGTやるんだって、また日本で一儲け?
バトン:ああ。いや、なにを言ってるんだ。そっちだって“ハコ”のレース、それに電気フォーミュラとかでまたもっと稼ぐのかい?