皐月賞馬の弟ダノンマジェスティに★8つ 『世界のキタノ』命名馬もデビュー勝ち!

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競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

 先週は、阪神カップでイスラボニータ、有馬記念でキタサンブラックがそれぞれ有終の美を飾ったが、未来の名馬候補も続々とデビュー。朝日杯フューチュリティSを勝って勢いに乗る「ダノン」軍団のダノンマジェスティ、新規参入の一口馬主クラブ「DMMバヌーシー」のキタノコマンドールが新馬戦を制し、それぞれ高評価を獲得した。

来年のダノンは2枚看板! ダノンマジェスティ

大外を豪快に突き抜けたダノンマジェスティ(青帽)(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

12/24(日) 阪神6R 2歳新馬 芝1800m外
ダノンマジェスティ 牡 馬体重:478kg
★★★★★★★★ 8点〔GIIクラス〕
騎手:和田 厩舎:(栗) 音無 
生産: ノーザンファーム
馬主: ダノックス
父:ディープインパクト
母:ドバイマジェスティ(Essence of Dubai)

 スタートは無難に出て道中は中団のインで待機。行きっぷりの良さが目に付いたが折り合いには問題はなく、勝負所で徐々に外へ進路を取って直線に向くと、あとは突き抜けるだけだった。やや外へ逃げながらの伸びになったが、末脚は段違い。レースの上がり3Fが11秒3−11秒2ー11秒0という極限に近い加速ラップにもかかわらず、この勝ちっぷりは見事である。完成度の点で評価は少し抑えざるを得ないが、能力は世代でも上位レベルと言って良いだろう。

馬体診断
 馬体のボリューム、毛ヅヤ、雰囲気どれもが素晴らしく、大物感漂うパドックでの周回。力強い踏み込みからはパワーと瞬発力を感じさせ、標準やや長目の繋からは2000m以上への対応力もうかがわせる。直線で外に張ったのは、まだ左右のバランスが整っていなかったためで、これは成長途上の証と言えるが、やや脚捌きが堅く、不器用さを感じさせる。現状ではコーナー2つの条件の方が良い。
 
血統診断
 今年の皐月賞馬アルアインの全弟という血統馬。母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリントの勝ち馬で、母父Essence of DubaiはUAEダービーの勝ち馬。この血統に現れるスピードとパワーは母系から受け継いだものだろう。兄アルアインがデビュー2連勝をマイル戦であげたように、本質的な距離適性は中距離以下かもしれないが、2400mまでは守備範囲。

馬券の狙い目→完成度はまだ物足りないが、能力・素質は相当なもの。現状では能力の絶対値が問われやすい1600m〜2000m戦が理想だが、ダービー路線でも有力の1頭。

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