キセキの新馬戦で今年も菊候補が誕生? 父ハーツの長距離砲ラルムドールに★6つ

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

 ラッキーライラックが2歳女王となった阪神ジュベナイルフィリーズが終わり、今週は朝日杯フューチュリティS、そして年末のホープフルSと、2歳戦もいよいよ大詰めを迎えている。そんな中、日曜阪神でデビュー勝ちを果たしたハーツクライ産駒のラルムドール、土曜中山のダート1200mを好時計で勝ち上がったオーロリンチェが高評価をゲット!

幅のある馬体は2000m超の距離で ラルムドール

500キロ超の大型馬ラルムドール(赤帽)がデビュー勝ち 【撮影:日刊ゲンダイ】

12/10(日) 阪神5R 2歳新馬 芝1800m外
ラルムドール 牡 馬体重:512kg
★★★★★★ 6点〔OPクラス〕
騎手:ルメール 厩舎:(栗) 松元茂 
生産: 社台コーポレーション白老ファーム
馬主: 社台レースホース
父:ハーツクライ
母:フラムドール(フレンチデピュティ)

一歩遅れたスタートで道中は中団から。外に持ち出されると、3角過ぎからグイグイと加速して前に接近、内から抜け出した2着馬をゴール前で捉えてデビュー勝ちを決めた。ラスト3Fのラップは11秒7−11秒0−11秒6で自身の上がりは33秒8と優秀な部類だろう。着差以上に能力を感じさせる勝ちっぷりでもあり、将来性も高そうだ。ちなみに昨年のこのレースは、後の菊花賞馬キセキが制している。

馬体診断
500キロ超の大型馬らしく、特に胸前の筋肉の付き方が良い。それでいてバランスの良さ、柔軟性も備わっており、スケールの大きさが見た目にも伝わってくる。パドックで見る限りは気性面に難しい所もなさそうだし、馬体に幅があって2000m超の距離で楽しめそうなタイプ。ただ、トモ周辺が完成するのはハーツクライ産駒の例に漏れず古馬になってからかもしれない。

血統診断
母、祖母とも中央で3勝。母の半兄には新潟2歳Sを制したゴールドアグリがいる。父ハーツクライ×母父フレンチデピュティという組合せはアドマイヤエイカン(札幌2歳S)や、同世代にはミュージアムヒル(赤松賞で阪神JF3着のマウレアと同タイム2着)がいる。母系の血統構成も考慮すると、マイル前後が守備範囲という印象も受けるが、母父フレンチデピュティ自体はダービー馬やジャパンC勝ち馬も出しており、成長次第。

馬券の狙い目→距離が延びて良いタイプ。成長待ちの感はあるが、菊花賞戦線に出てくるようなら狙ってみたい。

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