今年馬券を買い続ければ儲かった騎手は? 単勝回収率で目を引く吉田隼人
「回収率」に注目
単勝回収率ランキング(20勝以上)
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
その中でトップに立ったのは藤岡佑介騎手だ。今年の初日、京都1レースで単勝5570円の穴を出すと、1月28日には後の菊花賞2着馬・クリンチャーでなんと単勝2万4480円を記録した。ただ、10月半ば以降は好走しても2〜3着ばかり、そして11月25日〜12月3日まで騎乗停止になるなど、ここにきて当初の勢いを欠いているが、その分、復帰後の巻き返しに期待したい。
同じく126%で続くのは丸山元気騎手。こちらは3月26日・中京11レースの鈴鹿特別で記録した単勝3万馬券が効いている。ただ一方で、単勝4倍未満の支持を受けた馬でも【9.5.4.5】で勝率39.1%、複勝率78.3%と安定した結果を出し、単複の回収率はともに110%をマークした。11月26日には負傷で乗り替わりになったが、翌週にはすぐ復帰しており、今後も穴馬はもちろん、人気馬でも狙っていきたい。
そして3位は岩崎翼騎手で124%。こちらは単勝13番人気の3歳牝馬で3勝……、といっても、そんな馬をピンポイントで狙うのはなかなか難しいが、一方で単勝1〜3番人気馬で【13.7.8.16】勝率29.5%、単勝回収率127%をマーク。さらに、単勝4倍未満の馬ではなんと【8.1.2.1】で勝率66.7%、複勝率91.7%と驚異的な数字を叩き出している。本稿執筆中の12月2日中京3レースでも、単勝2.7倍の1番人気・スリーランディアでしぶとくハナ差勝ちを収めており、こちらも上位人気でも注目したいジョッキーだ。
吉田隼人騎手の単勝オッズ別成績
表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
全体的に見ると、単勝3倍未満や、ひと桁台後半でやや落ち込むものの、3〜4倍台や10倍以上50倍未満ではいずれも100%を突破。3倍以上50倍未満の全馬を買っても138%になるので、あまり細かいことを気にせず狙っていく(覚えられない)なら、そのゾーンに入った馬すべてに手を出しても悪くない。こちらも本稿執筆中の12月2日中山1レースで、単勝12.2倍のロータスクイーンを勝利に導いた。