ラマス「勝負どころで勝ち切れなかった」 W杯1次予選 フィリピン戦後の監督会見

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W杯アジア地区1次予選でフィリピンに敗れ「勝負どころで勝ち切れなかった」と語ったラマスHC 【松岡健三郎】

 バスケットボール男子日本代表は24日、「FIBAワールドカップ(W杯)」のアジア地区1次予選初戦のフィリピン戦に臨み、71−77で敗れた。

 日本は前半にミスがかさみ、ターンオーバーやフリースローを与えて28−37とリードを許して試合を折り返す。後半は日本がペースをつかみ、比江島慎、馬場雄大、張本天傑の連続得点で一時は40−37とリードするも、その後はフィリピンの分厚い攻撃を止められずに失点を重ねた。

 試合後、日本代表のフリオ・ラマスHCは「最後の勝負どころでうまく勝ち切れなかった。私たちの力不足だ」と敗戦を悔やんだが、「近い将来、まだまだわれわれは良くなる」「今後も努力を続けていくしかない」と前を向いた。

 日本は次戦、27日にアウェーでオーストラリア代表と対戦する。

「必要なのは少しずつ自信を付けていくこと」

ラマスHCは「1人1人がしっかりと勝負できた」と、後半に修正した選手たちをたたえた 【松岡健三郎】

(初代表だった宇都直輝の評価と今後の起用方法は)彼は初めてのチームへの合流だった。2020年(東京五輪)に向けて、彼にはもう少し時間が必要だ。

(試合の序盤で追いかける展開になった要因は?)確かに試合の入りは良くなかったが、第2クオーター(Q)、第3Qに向けてプレーに変更を加えたり、ディフェンスの仕組みを変えたり、セットプレーを変えて少しずつ良くなっていった。特に選手たちの態度は勝ちにこだわったいいもので、努力をする姿勢もかなり感じられた。第2、3Q以降はかなりチャンスもあり、第4Qでそれをつなげていったが、最後の勝負どころでうまく勝ち切れなかった。私たちの力不足だ。

(この試合の手応えは)かなりディフェンスも良く、ボックスアウトやリバウンドで競い合うことができたと思っている。オフェンス面での成長も見られたと思う。(オーストラリア戦へ向けた修正点は)オーストラリアは私たちにとってかなりの強敵で、グループリーグで一番強いチームだ。われわれが100パーセントか、もしくはそれ以上を出さなければならないと思っている。

(予想外の展開になった理由は?)試合の開始時点ではわれわれのシュートがあまり入らず、10点ほどリードされる展開が続いて選手たちは硬くなってしまった。しかし、チームの仕組みを変えたところかなり良くなり、選手たちは態度を変えて積極的にプレーしてくれた。バスケは相手のいる競技だ。ジェイソン・ウィリアムにいいところで決められたり、最終Qの最後で、ボール際で負けて決められてしまった。われわれがやるべきことは肉体的、精神的、技術的すべてにおいて1歩1歩努力することだ。

(初戦で日本流のバスケはどれくらい表現できたか?)第1Qについては日本代表の悪い面が出てしまった。しかし、それ以降は1人1人がしっかりと勝負できたし、私はそれが次のステップにつながると思っている。近い将来、まだまだわれわれは良くなる。われわれは1歩ずつ歩いている。今日の相手は14年間負け続けている相手で簡単にはいかない。必要なのは少しずつ自信を付けていくことだ。そのためには、今後も努力を続けていくしかないと考えている。
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