来春クラシックへ向け大物登場なるか!? ラジオNIKKEI杯京都2歳Sをデータ解析
年末のホープフルSに向けても重要な1戦
ラジオNIKKEI杯京都2歳Sの成績(過去10年)
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
好走馬30頭のうち08年2着のファミリズム以外はすべて牡馬。牡馬のクラシック戦線を意識し、素質馬を探る方向で考えるべきレースだ。例年の傾向として、出走頭数がかなり少ない。過去10年でフルゲートはおろか12頭が最大。10頭未満になることもザラだ。よって、必然的に穴馬が食い込む余地が限られている。
好走した各馬の人気を見ると、上位人気がかなり目立つ。7番人気以下で好走した馬は5頭しかいない。10〜12年に集中しており、穴馬が来ていない年の方が多い。レースの勝ち時計はほぼ比較的安定している。2分台そこそこで、2分を切ってくるようなことはない。レースの展開もスローペースになりやすい。
好走馬の4コーナー位置を示したが、特に1番手だった馬に注目してみたい。15年2着のリスペクトアースなど4頭が該当。いずれも当日人気は5番人気以下だった。穴を狙うには適さないレースではあるが、ハナを切りそうな馬はつねに伏兵として注意しておくと良さそうだ。
実績面においては今回、前走ではなく初勝利時のコースに注目してみた。結論としては好走馬の大半が芝1800〜2000mであった。08年1着のイグゼキュティヴは道営デビューだったためダートとなった点は仕方がない。芝1600mの勝ち上がりもいるが、わずか2頭だけだ。芝中距離を勝利していれば場所はどこでもいい。ただ、実際には京都で勝っている馬が非常に多く、同実績馬には要注目したい。