長友「プライドがあるので負けたくない」 親善試合 ブラジル戦前日コメント

スポーツナビ

「チームとしてどれだけ守れるか」とブラジル戦のポイントを語った長友 【宇都宮徹壱】

 サッカー日本代表は10日、スタッド・ピエール=モーロワで国際親善試合のブラジル戦に臨む。試合を翌日に控えた9日、選手たちがトレーニングを行い、メディア対応に応じた。

 この試合に出場すると日本代表100試合目となる長友佑都は、強豪相手の対戦も「プライドがあるので負けたくない」ときっぱり。「チームとしてブラジル相手にどれだけ守れるかが大事」と試合のポイントを語った。また、大迫勇也は「守備の時間が長くなると思う」と試合展開を予想。「ただ引くだけでなく、しっかり取りにいけるようにしたい」「シンプルな攻撃になると思う。(チャンスの)数は少なくなるだろうし、効率よくゴールになるべく早くという形はみんなの頭の中にある」と狙いを語った。

長友佑都(インテル/イタリア)

「チームとしてどれだけ守れるか」

(明日出場すれば代表100試合目だが)普段と変わらないですね。100試合よりも、ブラジルと対戦できる喜びの方が強いです。

(ウィリアンやダニーロとマッチアップすることになるが)ウィリアンとは今年のプレシーズンマッチでもやっているので、彼の特徴やスピード感は自分の中で理解しているつもりです。ただ僕自身もインテルでやっているプライドがあるので、負けたくないですね。

(スピードのある選手に対しての駆け引きは)最初にボールを持った時のスピード感を肌で感じて、いつも間合いを決めるんですけれど、自分の間合いで勝負できることが重要。相手の間合いになってしまうとやられてしまいます。

(守備陣での話し合いは)この短い期間でしてきたし、練習もかなりやったので、その中で確認はできたと思います。練習と試合は違うし、相手は世界ナンバーワンのチームです。試合の中で修正していくことが多くなると思います。

(ブラジル相手に試してみたいことは?)それよりまず守備です。チームとしてブラジル相手にどれだけ守れるかが大事。監督もよく言うようにポゼッションだけでは勝てないわけだし、次のワールドカップでは自分たちが持つよりも、相手が保持する時間が長い中でどうカウンターを仕掛けていくかというサッカーになると思うので。ネイマールもジェズスもウィリアンもいて、彼らのスピード感にどれだけ対応できるかというのを見てみたいです。

(前に出ていく守備と引いて守る守備とのバランスは)前にいく時は、前の選手からスイッチを入れるので、その時にいかに連動していけるか。ただ、後ろがいけない時は僕らが声をかけないといけない。(前にいった選手がはがされても)そこで冷静に見られる選手がどれだけいるかということですよね。前がいってはがされたとき、味方の状況、相手の状況を見て、いくのか、それとも下がってステイするのか。そこは僕ら経験のある選手が声をかけることが大事だと思います。

大迫勇也(ケルン/ドイツ)

大迫は「シンプルな攻撃になると思う」と試合展開を予想した 【宇都宮徹壱】

「シンプルな攻撃になると思う」

 僕らはチャレンジし続ける立場。それだけです。守備の時間が長くなると思うけれど、ただ引くだけでなく、しっかり取りにいけるように、その意識を持ちながらやりたいです。ただ引くだけでは勝つ確率もなくなるので、そこは全選手が頭に入れるべきこと。

(今回は守りながら攻めを意識することになるが)シンプルな攻撃になると思う。(チャンスの)数は少なくなるだろうし、時間もなくなってくるだろうから、効率よくゴールになるべく早くという形は、みんなの頭の中にあると思います。ミーティングでもたくさん映像を見ているし、練習でも同じ意識ができていると思います。

(守備の時間が長くなるとワントップが孤立しがちになると思うが)僕も下がり過ぎないように、後ろも下がり過ぎないようにすることが大事だと思う。ただ下がるときはあるので、そこは僕が頑張ってポジショニングであったり受けるタイミングだったり、相手との駆け引きをしながらやっていきたい。(相手は)球際の部分でくると思うので、そこでしっかり後手後手にならないようにしていきたいです。

(攻めに転じたときに)時間をかけてしまうと(相手は)能力の高い選手が多いので、そこは厳しいと皆で話していて、そこは効率よくいきたいですね。

興梠慎三(浦和レッズ)

「チャンスをもらえれば結果を残したい」と意気込みを語った興梠(中央) 【宇都宮徹壱】

「チャンスをもらえれば結果を残したい」

 チームとしてもどこまで通用するかという大事な試合だし、個人的にもチャンスをもらえれば結果を残したい。(ブラジルとは去年U−23でも対戦しているが)強いですよ。1対1の局面だったり、何もできなかった印象があるので、A代表ではもっと強いと思います。

(ブラジルの強さは)ハードワークという面ではそれほどでもないけれど、なかなかボールを失わない部分だったり、嫌なところに入ってボールをもらうのがうまい選手が多い。ネイマールだけを抑えるんだったら簡単かもしれないけれど、全員が自由に持たせてはいけない。たぶん自分も守備に追われるだろうし、チャンスは1〜2回くらいしかないと思うので、そこでモノにできればいいと思います。

(ボールを奪ってからの攻撃練習が多かったようだが)そこが一番重要だと思うし、回される時間帯が多い中で、(奪ってから)ゆっくり回すのではなくカウンターというのがとても重要になると思います。引いてブロックを作ってやるような感じだけれど、前で取れるところはいかないと、何もできずに終わってしまうかもしれない。前でいける時は、みんなで連動していければいいと思います。

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