王者ハミルトンのターニングポイント 今宮純のF1ザ・ショウダウン

F1速報

メキシコGPで実母とともにチャンピオン獲得を祝うハミルトン 【XPB Images】

 メキシコGPで第68代チャンピオンとなったルイス・ハミルトン。4度目のチャンピオン達成までの『2017年対決譜』をピックアップ。ターニングポイントはいつ、どこで、誰がからんでいたのか?

ターニングポイント1

 昨年12月2日、初戴冠した数日後にニコ・ロズベルグが引退を電撃発表。この衝撃に慌てたのはメルセデスチームだが内心、喜んだのはハミルトンだ。

 誰が後釜になろうと(バルテリ・ボッタス加入)、腐れ縁となっていたニコとの軋轢(あつれき)からすっきり解放された。加えてエグゼクティブディレクターを務めていたパディ・ロウもウィリアムズに去り、ルイス派による“主導体制”が固まった。

ターニングポイント2

 安堵(あんど)したのか開幕序盤にはポールポジションを連取しながらセバスチャン・ベッテルに食い下がられ、シリーズ先行を許す結果に。加入したばかりのボッタスに第4戦ロシアGPで初勝利を挙げられると、次のスペインGPで奮起。予選トップ、ファステストラップも獲得し、ハットトリック・ウィンによってモチベーションを高めていく。

ターニングポイント3

アゼルバイジャンGP、セーフティカー中にハミルトンがブレーキテストを行ったとしてベッテルが激怒。横に並んで側面からもう一度接触してしまった 【XPB Images】

 第8戦アゼルバイジャンGP、セーフティカー先導時にトップを走るハミルトンにベッテルが追突。その後、ベッテルがハミルトンの横に並んで怒りを表し、もう一度ヒットした“セーフティカー事件”、ベッテルがむきになってきたあの幅寄せプレーは到底許せない。5位に終わったここからハミルトンの“エンジン”はフル回転モードに。

ターニングポイント4

 第10戦イギリスGP前の水曜に開催された『ロンドンLIVEイベント』を1人欠席。英国メディアにたたかれるのは承知の上、単独行動をとって心技体ともにピークへ。満員のシルバーストーンで今季3度目の完全勝利。ファンサービスもたっぷり……。

ターニングポイント5

 サマーブレイクの間、彼はなにをしていたのか、心のバッテリーをフル充電したのだろう。追撃する気迫がセットアップ構築作業にも感じられ、エースはチームと一体になり首位ベッテルに立ち向かう。マッチレースと化した第12戦ベルギーGPは猛追するベッテルを僅差で断ちきり快勝。

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