ア共和国杯は3・4歳馬、人気上位馬が有利 データからも狙えるスワーヴリチャード

JRA-VANデータラボ

ジャパンCや有馬記念につながる一戦

 ハンデG2のアルゼンチン共和国杯を展望する。今年の注目は、ダービー2着のスワーヴリチャードと、無傷の3連勝でラジオNIKKEI賞を制したセダブリランテスという2頭の3歳馬。もちろん、迎え撃つ古馬勢も黙ってはいないだろう。このあとのジャパンCや有馬記念、さらには来年の天皇賞・春などのG1につながる一戦を、過去10年のデータから傾向を読み解いていく。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

人気別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表1は人気別成績。1番人気はやや不振だが、2、3番人気は充実しており、4番人気からも2着馬が5頭と、上位人気馬が多く好走している。以下、10番人気まではポツポツと好走している。一方、11番人気以下の好走例は、09年に11番人気のミヤビランベリが勝ったのみ。この馬とて単勝25.1倍だから、極端な穴馬というわけではない。ハンデ戦ながら人気薄の激走はあまりなく、上位人気馬を中心に狙ったほうがいいレースとなっている。

枠番別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は枠番別成績。まず気づくのは外枠の苦戦で、特に8枠の好走率は明らかに低い。また、好走率はそれほど悪くない7枠も、単勝回収率は7%しかない。加えて、最内の1枠も振るわない。狙った馬が2〜6枠に入ればいいが、1枠や7、8枠に入ったときは気をつけたほうがいいかもしれない。

年齢別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は年齢別成績。3歳馬は過去10年で出走例が3頭しかないものの、そのうち2頭が3着。出てきたときには高い確率で好走を果たしている。過去10年で8勝の4歳馬も好走率が高く、回収率も単複ともに90%台と優秀。しかし、5歳馬や6歳馬は好走率が下がり、7歳以上となると好走例が見当たらない。若い3歳馬や4歳馬が思った以上に有利なレースといえそうだ。

出走間隔別成績

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は出走間隔別成績。勝率ベースで見ると、「中1週」や「中2週」といった出走間隔が詰まった馬のほうが数字はいい。一方、複勝率ベースで見ると、「中9〜24週」や「中25週〜」といった出走間隔が開いた馬も差のない数字を残している。出走間隔が開いた馬を狙う場合は、好走しても勝ち切れずに2、3着に落ちる可能性があることを考慮したほうがいいだろう。

前走クラス別成績

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は前走クラス別成績。注目すべきは、出走例の多い前走G2や前走オープン特別より、前走1000万下や前走1600万下のほうが高い好走率を記録していることだ。条件戦から上がってきたばかりの勢いを軽視しては痛い目に遭うかもしれない。また、前走G1はさすがの安定感を見せているのだが、前走G3の好走例が皆無なのは気になるところだ。

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