女性記者たちが砂の祭典JBCを語り尽くす! 今年の“推し馬”はJRAよりも地方馬?

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レディスクラシックも地方馬⁉ ホワイトフーガの牙城を崩すのは?

クイーンマンボの回避で、JBCレディスクラシック3連覇が濃厚になったホワイトフーガ。写真は16年JBCレディスクラシック。(C)高橋正和 【netkeiba.com】

秋田麻 レディスクラシックは、来春の繁殖入りが決まっているララベルに注目したい。昨年のJBCのときは、本当に今までで一番というデキだった。JRA勢に勝てると思ったけど、無念の除外になってしまっただけに、陣営の今年にかける想いは強い。レディスプレリュードは放牧休養明けでまだ7割くらいのデキだったから、そこからどれくらい上がっているか。追い切りを取材して見極めたい。

秋田奈 ホワイトフーガも、前走のレディスプレリュードで女王の意地を見せた。ただ、ノドが弱く左回りのマイルがベストだから、川崎マイルだった昨年よりは条件が厳しい。それを考えると、心情的にはここも地方馬のララベルに頑張ってほしいと思う。

中川 フーガのプレリュードは、ずっと右手前で走っていて2着。確かに、力はあるのは認めるけどね。当初はクイーンマンボを本命に、と考えていたんだけど、回避となれば私もララベルに期待かな。JBC連覇の女王ホワイトフーガの牙城を崩すのは楽ではないけど、叩かれて充実一途の今なら、アッサリがあっても不思議じゃないよね。

クラシックはJRA勢には逆らえない⁉ 有力馬はそれぞれ一長一短あり混戦模様

アポロケンタッキーは前哨戦の日本テレビ盃でキッチリ勝利。万全の態勢で大一番に臨む。写真は16年東京大賞典。(C)高橋正和 【netkeiba.com】

中川 クラシックは、JRA勢が断然というメンバーだよね。私はミツバに注目。勝つときは、ホントに強い競馬をするから、気になって仕方がない。今年の皐月賞ジョッキー、松山さんが大仕事をするかも気になる。あとは、昨年の覇者アウォーディーが久々でどういう競馬をするか。

秋田奈 じつは中央馬の枠が6頭になってから、1番人気が勝っていない。今年から中央馬が7頭になって、さらに難しくなりそうです。私はケイティブレイブ推し。帝王賞も獲らせてもらったし、いろんな競馬場で一緒になってそのたびに勝っている。16年白山大賞典、17年名古屋大賞典を勝ったときも現地で取材していた。同馬を管理する目野調教師は来年2月で定年でもあるし、応援したい。単勝で6〜7倍つけばオイシイと思う。

秋田麻 昨年の東京大賞典、今年の日本テレビ盃を見るとアポロケンタッキーは1番人気でも逆らえない気がする。帝王賞こそドバイ帰りで100%のデキでなかったぶん、5着だったけど、ホッコータルマエも最初のドバイの後は休みが長引いたし、休み明け初戦のJBCで4着に敗れた後にGIを3連勝。海外遠征は負担も大きいけど、そこを乗り越えられれば世界のトップクラスと戦った経験が馬を心身ともに鍛えてくれる。ひと叩きしたサウンドトゥルーも怖い。

普段からよく現場を顔を突き合わせているお三方だけに、ホンネがバンバン飛び交う女子会になった。 【netkeiba.com】

秋田奈 アウォーディーも力はあるんだけど、年々、気性的に煩(うるさ)くなってきているのが気がかり。気性的に難しい面があると、どうしても信頼しづらい。

秋田麻 グレンツェント&森泰斗のコンビも楽しみ。近2走が案外だけど昨年のレパードSでケイティブレイブに勝っているし、みやこS ではアポロケンタッキーの時計差なしの2着。加藤征師は「時計の掛かる馬場のほうがいい」と話していて、地方ダートは合いそう。

中川 クラシックに地方からも強い馬が出てきて欲しい。3戦ともそれぞれ見どころがたくさんで、今年のJBCも本当に楽しみだね。

プロフィール

スポーツニッポン記者の秋田麻由子さん 【netkeiba.com】

秋田麻由子(あきた・まゆこ) 愛知県出身。夕刊紙でプロレス、競馬、芸能担当を経て、10年からスポニチで地方競馬を担当。現在は中央・地方の両担当として予想、コラムを執筆中。

競馬ブック記者の中川明美さん 【netkeiba.com】

中川明美(なかがわ・あけみ) 競馬ブック南関東担当記者。各媒体で執筆コラム多数。また川崎競馬倶楽部の運営スタッフの一員として、さまざまなイベント等で中心的に活躍している。

フリーアナウンサーの秋田奈津子さん 【netkeiba.com】

秋田奈津子(あきた・なつこ) 静岡県出身。キャスター。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」キャスター、南関東地方競馬ch南関東競馬場イベントMCなどをつとめている。

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