２週連続の台風襲来でまたまた馬場が悪化。そんな中、前評判の高かったディープインパクト産駒２頭、サトノソルタスとスーパーフェザーが、悪コンディションを跳ね返す強さを見せ、高評価を獲得した。

10/29(日) 東京5R 2歳新馬 芝1800m
サトノソルタス　牡　馬体重：480kg
★★★★★★★　7点〔ＧIIIクラス〕
騎手：Ｍ．デムーロ　厩舎：(美) 堀
生産：ノーザンファーム
馬主：サトミホースカンパニー
父：ディープインパクト
母：アイランドファッション（Petionville）

　好スタートを決めて行き脚もついたが、ハナは逃げ馬に譲り２番手から。４角で外からのプレッシャーが厳しく窮屈になり加速が遅れたが、内目を捌いて抜け出していた２着馬をゴール前できっちり差し切った。タフな馬場、タフな競馬をモノともせず、着差以上の強さ。追い切りでもＧI馬ネオリアリズムとも互角以上の動きを披露しており、出世が期待できる１頭と言える。

馬体診断
　バランスの良さ、完成度の高さが一目瞭然で、特にガッチリとした首差しから胸前、瞬発力とパワーを感じさせる四肢の発達具合が印象に残った。パドックでは大きな歩幅ながら、地面をシッカリと捉えて軽快な動き。また、気性面にウルささはないものの、実戦ではハートの強さ、勝負根性を感じさせた。今後2000ｍ、2400ｍと距離延長をしても問題なし。今回のように馬場が渋ってもＯＫだが、良馬場の方がポテンシャルを発揮できるだろう。

血統診断
　母アイランドファッションはアメリカでダートのＧIを３勝しているが、距離は2000ｍで１勝、1400ｍで２勝。特筆すべきは1400ｍを1分21秒台で駆けている点で、スピード能力の高さが裏付けられる。半姉パシフィックギャルはアルテミスＳ、フラワーＣで２着に入り、オークスにも出走（16着）。全兄は２頭いるが、上の兄はデビューが叶わず、下の兄はノドの疾患があったためか未勝利に終わっている。兄弟馬の傾向から言えば、無事なら早い段階から仕上がってくるタイプ。

馬券の狙い目→東京の1800ｍ〜2000ｍ辺りが最も合いそう。初戦の消耗を考えると、年明けの共同通信杯（東京1800ｍ）あたりが狙い目。