富士Sは今年もあの産駒と騎手に注目だ マイル王への前哨戦をデータ攻略
近5年のデータから好走馬の特徴を探る
富士S近5年の上位3着以内馬一覧
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
好走馬はレース上がりを上回る32秒後半から33秒台の脚を使っており、中団や後方から差し込んでくる馬が多いのが特徴だ。また、スローペースにもかかわらず、逃げ馬が一頭も馬券に絡んでいない。昨年は直線で馬群の内目から戸崎騎手騎乗のヤングマンパワーが抜け出して1着。直線の進路取りが結果を大きく左右したレースとなった。
人気順を見ていくと、近2年は上位4番人気以内で堅めの決着となっているものの、12〜14年にかけて3年連続で10番人気以下の伏兵が激走。3連単ではいずれも20万円以上の波乱となっていた。1番人気馬は【1.1.0.3】で13年ダノンシャークの1勝のみで連対率・複勝率40%と低く、勝ち馬は1〜5番人気馬で1勝ずつと分散している。2・3着馬は下位人気まで幅広く分布しており、波乱の余地は大いにあるレースといえそうだ。
富士S近5年の年齢別成績
表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
出走数は少ないものの、4歳馬が連対率・複勝率でトップ。昨年のヤングマンパワーが勝利し、近3年で毎年1頭は3着以内に好走している。5歳馬は13年ダノンシャークが勝利。昨年はイスラボニータが2着に入っており、14年を除いて毎年1頭は3着以内に好走している。なお、6歳以上の馬はいずれも4着以下で、苦戦傾向にある。
富士S近5年の所属別成績
表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
対して、美浦所属の関東馬は一昨年のダノンプラチナ、昨年のヤングマンパワーと近2年続けて勝利。昨年は1〜3着を独占し、毎年連対馬を輩出している。連対率・複勝率ともに関西馬の2倍以上の数値を残しており、関東馬有利の状況となっている。