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新生・侍ジャパンのチーム編成を考察
ベストオーダーを3パターンから探る
今シーズン、西武の4番に定着した山川。大会では主砲として、チームをけん引したい
今シーズン、西武の4番に定着した山川。大会では主砲として、チームをけん引したい【写真は共同】

 選手たちが長いペナントレースを戦い終えた11月、侍ジャパンの稲葉篤紀監督はいよいよ初陣に挑む。U−24代表を集めて韓国、台湾と3カ国で対戦する「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」だ。


「メンバーと強く結束し、優勝することで日本の強さを示したい。就任時からの目標である東京五輪の金メダル獲得に向け、そのときに中核になっているであろうメンバーに自信をつけさせたいと思います」


 投手11人、野手14人の日本代表選手を発表した稲葉監督は、今大会をそう位置付けた。個人的には堀瑞輝(北海道日本ハム)、オコエ瑠偉(東北楽天)のように今後の飛躍が期待される若手がもっと多く選出されると予想していたが、1軍の準レギュラークラスを中心に集められて勝利を強く意識した格好だ。


 投手ではセ・リーグ2位の15勝を飾った薮田和樹(広島)、同4位の13勝を挙げた田口麗斗(巨人)、横浜DeNAのクローザーを務める山崎康晃、野手ではシーズン途中から埼玉西武の4番に座った山川穂高、球界最高峰の強肩とキャッチング技術で福岡ソフトバンクの正捕手となった甲斐拓也(ともにオーバーエイジ枠)はフル代表に選ばれても不思議ではないほどの実力を誇っている。

投手陣は役割分担がはっきり

昨秋の強化試合以来の選出となったDeNA・山崎康。今回はクローザーとしての起用か
昨秋の強化試合以来の選出となったDeNA・山崎康。今回はクローザーとしての起用か【写真は共同】

 東京五輪までのスパンで見れば、今大会は戦力の見極め、チームの方向性を模索する段階だが、稲葉監督がどういう野球を目指していくのかが気になるところだ。


 投手陣はメンバーの顔ぶれを見ると、役割分担がはっきりしている。


<先発・第二先発>

山岡泰輔(オリックス)、多和田真三郎(西武)、今永昇太(DeNA)、薮田、田口


<ブルペン>

又吉克樹(中日/オーバーエイジ枠)、近藤大亮(オリックス)、平井克典(西武)、石崎剛(阪神)、山崎、堀


 対して打線について、稲葉監督はこう話した。


「足も含めて機動力は日本の野球がずっとやってきたことなので、機動力はしっかり使っていきたいと思います。スモールベースボールとよく言われますけど、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)を見ても結構ホームランも出ていましたし、段々力がついてきていると僕は思います。機動力も使いながら、主軸は長打と言いますか、しっかりと打線の軸となって打ってもらいたいと思います」


 機動力や小技を絡めたスモールベースボールは当然、侍ジャパンの武器となる。一方、山川や近藤健介(日本ハム)、今回招集しなかった選手を含めれば、山田哲人(東京ヤクルト)や大谷翔平(日本ハム)、鈴木誠也(広島)、森友哉(西武)など、長打を打てる打者も数多く出てきている。稲葉監督は今大会について「個々の選手がどの打順で、どのポジションで生かされるかをしっかり考えていきたい」と語ったが、実戦の中でどれがベストミックスなのかを探りたいのが本音ではないだろうか。

中島大輔
中島大輔
1979年埼玉県生まれ。上智大学在学中からスポーツライター、編集者として活動。05年夏、セルティックの中村俊輔を追い掛けてスコットランドに渡り、4年間密着取材。帰国後は主に野球を取材。著書に『人を育てる名監督の教え すべての組織は野球に通ず』(双葉新書)。2013年から中南米野球の取材を行い、2017年『中南米野球はなぜ強いのか』を上梓。

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