稲葉監督、新生・侍Jに「みんな期待」 韓国・宣監督、台湾・洪監督も意気込み

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3チームの監督が健闘誓う

記念撮影に臨んだ3チームの監督。左から稲葉監督、台湾の洪一中監督、韓国の宣銅烈監督 【スポーツナビ】

 第1部に続き、「ENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップ2017」の出場チーム監督会見が行われ、稲葉監督、台湾の洪一中監督、韓国の宣銅烈監督が出席した。

 以下は3監督のあいさつ。

 洪監督「大会に出場することで選手は多くのことを学ぶと思う。このチャンピオンシップを盛り上げて、台湾の野球に貢献したい」

 宣監督「選手のころから、コーチ、監督とそれぞれの立場で日本のファンにごあいさつできてうれしく思う。アジアの未来を担う大会ということで、親善試合ではあるが全力を尽くしたい」

 稲葉監督「まずは洪監督と宣監督、記者会見のために来日してくださり、ありがとうございます。いよいよ初陣が始まるなと感じています。開催国として負けるわけにはいかない。メンバーと強く結束し、優勝することで日本の強さを示したい。就任時からの目標である東京五輪の金メダル獲得に向け、そのときに中核になっているであろうメンバーに自信をつけさせたいと思います」
 以下は各監督との一問一答。

――チームの特徴は?

:台湾の状況について紹介しますと、攻撃のほうが投手より優れています。長年にわたり攻撃が優れているのが特徴です。

:韓国はピッチャーが優れていますが、大物投手はリストに入っていません。今回は打者のほうがいい選手が多いです。チームは機動力が高く、今までと違う野球をお見せしたい。

稲葉:投手はすばらしいメンバーがそろっている。点を取らないと勝てないので、機動力を使った野球をしなくてはと思っている。台湾は打撃が強いし、韓国は投打のバランスがいい。こちらとしても気を引き締めて戦いたい。

――中心選手は?

:オーバーエイジ枠で陳冠宇や陽岱鋼を召集しました。すぐれた選手だから日本で活躍していると思います。そして、王柏融(ラミゴ)を含めた3人が中心になる。

:投手でチャン・ヒョンシク(NC)、ハム・ドクジュ(斗山)。彼らは今年成長しました。野手では金ハソン(ネクセン)。彼は唯一国際経験があります。

稲葉:オーバーエイジ枠の3人。中継ぎ、野手、キャッチャーを担いますが、彼らに中心となってやってもらいたいです。

――他国の印象は?

:両国の特徴が出ている。難しい戦いになるでしょう。監督としてもいろいろ考えないといけない。帰ってから研究して、日本の投手や韓国の野手をよく見ようと思います。

:私は日本で生活したことがありますが、投手のコントロール能力が高い印象があります。そして、きめ細かい野球をする。台湾は国際大会で何度も戦ったが、投打両面でパワーにすぐれています。乗せたら怖い雰囲気があり、これは言葉で表せるだけではないものがあります。

稲葉:宣監督とは現役時代に対戦しました。当時はなかなか打てませんでしたが、この場で対戦できてうれしく思います。投手力の整備は整えてくると思います。洪監督は台湾野球を強くしてきたひとり。いいバッターがそろっているので、研究していきたい。

――台湾と韓国は2020年の東京五輪に向けて予選から出場権を争うと思うが、この大会をどう捉えているか?

:東京五輪はプロ野球のある国なら誰でも参加したい大会。台湾もそうです。今大会を活用して若手の技術の向上、メンタル面の向上をはかりたい。とても大事な大会になる。2年間強化して出場権を勝ち取りたい。

:洪監督が言いたいことを全部おっしゃってくれました。来年のアジア大会、2020年を見据えて選出しました。オーバーエイジ枠は選ばなかったが、今回選んだ選手はみんな東京ドームでプレーしたことがなかったのが理由です。鍛錬を積めば5人以上はメンバーに含まれるのではないかと思います。

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