森山監督「いいレッスンになったと思う」 U−17W杯 フランス戦後の会見

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森山監督は1−2で敗れたフランス戦を「ノックアウトステージに向けたいいレッスンだった」と振り返った 【佐藤博之】

 サッカーU−17日本代表は11日、インドのインディラガンディー アスレティックスタジアムでU−17ワールドカップ(W杯)第2戦のフランス戦に臨み、1−2で敗れた。日本はフランスのアミーヌ・グイリに前半13分と後半26分にゴールを許し、後半28分に宮代大聖が自ら得たPKを決めるも、2点目を奪うことができなかった。

 試合後、森山佳郎監督はこの敗戦を「まったく悲観的に捉えていない」と語り、「ノックアウトステージに向けた、いいレッスンだったと思う」と気持ちを切り替えた。

日本は通算成績を1勝1敗とし、14日にグループリーグ最終戦のニューカレドニア戦に臨む。

後半は次につながるゲームができた

 序盤から相手の攻撃の個のスピード、1対1の強さに対応できなかった部分があると思います。特に僕らが攻撃をして、ボールを失ってからの(相手の)スピードの速さ。そこはかなり脅威だったんですけれども、修正が徐々にできていて、ゲームが落ち着いてからは(対応できていた)。前半にもう少し攻撃的にいきたかった部分はあるんですけれど、後半頭からはかなりアグレッシブな展開になりました。後半は次につながるゲームができたかなというところですね。

――ディフェンスは良かったが、攻撃面ではハイプレスに苦労した。次の試合に向けてどう改善するのか。

 そうですね。後ろからなかなかいいボールが入らなかった部分もありますし、やっぱりキープできるところでキープを(できなかった)。(ボールが)縦に入ったところも、なかなか相手の守備の強さ、足の長さがあり、起点が前で作れなくて中盤からのサポートを待てなかったのかなと思います。後半は、より近いところから縦に入るようになったので、距離感のところはだいぶ良くなったと思います。それでも最後の「このパスが(通っていれば)」とか、ラストのクオリティーはもう少し上げていかなければいけないところだと思います。

自ら奪ったPKを決めた宮代(11番) 【佐藤博之】

――ハイボールやサイズの違いがあって厳しかった?

 そうですね。サイズの違いもありますけれど、僕らの守備をコンパクトにさせないような、大きなサイドチェンジからの1対1の仕掛けというのがありました。なかなか的を絞らせてくれない。(日本の守備を)広げたら、今度は中に人数をかけてきて、僕らの中盤の守備の人数が足らずに、なかなかボールを奪えませんでした。後半は勇気を持って前に前に押し出していくことで、多少の主導権的なところは、こちらに少し傾いたところがあったのかなと思います。

――ラウンド16以降に進むと、こうした相手とやることもあると思うが、今日の敗戦はどんな影響を与えると思うか。

 僕らはまったく悲観的に捉えていません。いいレッスンというか……。対応が悪いと、こうなってしまうよということを露呈してくれました。恐らくノックアウトステージに上がれば、ヨーロッパの強豪と当たる可能性も高いと思います。その辺りは、相手もそうしてくるしでしょうし、僕らもそれを頭に入れた中で修正していけると思います。そういう意味ではノックアウトステージに向けたいいレッスンだったと思います。
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