無冠転落でも前を向く岩谷麻優
「きちんと治して復帰します!」

あっという間だった二冠王者時代

6月の後楽園で紅白二冠王者となったが、やはりプレッシャーは半端なかった
6月の後楽園で紅白二冠王者となったが、やはりプレッシャーは半端なかった【写真:SHUHEI YOKOTA】

――さて、ここまではケガのお話を伺いましたが、少し2017年の振り返りをお願いします。6月には史上初の赤&白シングル二冠王者になり、名実ともにスターダムのトップに立ったと思います。


 自分は赤白同時に巻いてからまだ3カ月しか経っていないのに、それが1年以上も経っているかのような感覚ですね。充実しすぎて、もう本当に忙しかったなと思います。


――今年はかなり試合数も多かったと思います。


 本当にここまであっという間だったし、長くも感じるし、短くも感じます。本当にいろいろなことがありました。


――紫雷イオ選手が最初に赤いベルトを巻いたときは、「赤いベルトのチャンピオン像」へのプレッシャーもあったようですが、岩谷選手は赤白同時ということで、そういうプレッシャーは感じましたか?


 プレッシャーは半端ないですよね。基本、興行のメインイベントに立たせてもらいますし、それもシングルマッチ。自分、本当にプレッシャーに弱いんですよ……。だから押しつぶされそうになりましたけど、イオさんはすごくて、だからといって自分がイオさんになれるわけでもないと考えて、せっかく赤白同時に巻いたんだから、2日間で2つのベルトの防衛戦とかして新しいチャンピオンにと。


――そういうところで自分らしいチャンピオン像を作り上げたかったんですね。


 はい、そうですね。それでチャンピオンのままだったら格好良かったんですけどね(苦笑)。

“心強い後輩”が“脅威”になることを期待

三本柱が不在になっても、徐々に後輩も成長してきた。今は「頼れる後輩」だが、いつか「先輩を脅かす脅威」まで成長することを願う
三本柱が不在になっても、徐々に後輩も成長してきた。今は「頼れる後輩」だが、いつか「先輩を脅かす脅威」まで成長することを願う【写真:SHUHEI YOKOTA】

――二冠王者の間には、宝城カイリ選手の退団、紫雷選手の離脱もありました。昨年は“スターダムの3本柱”としてやってきた中で、それがいきなり1本になってしまいましたが、そのときはどんな気持ちだったのですか?


 今まで人に頼りすぎていたし、上の先輩がいれば「この人がやってくれるから自分はいいかな」という気持ちがありました。でもそういうのがなくなった感じです。ほーちゃん(宝城)が海外に行くというのは、自分の人生だから楽しんで行っておいでというのはありましたけど、さすがにイオさんが欠場していたときは、自分が一応、団体のトップになったということで引っ張っていかないといけないなという気持ちもありました。

 ただ、自分は引っ張っていくタイプの人間ではないし、どう引っ張っていけばいいのかなと。自分はまだ何もできないのに、後輩に何を教えればいいのかなと悩みましたね。


――それでも某スポーツ紙でスターダムの“新世代3人娘”として美邑弘海選手、ジャングル叫女選手、渋沢四季選手が紹介されていましたが、そういう後輩の成長もありましたよね。ただ、何気にこの3人は岩谷選手よりも年上ではありますが……。


 そこが難しいですよね(笑)。新世代、確かにそうなんですけど、なんか複雑な気持ちです……。


――ただ昨年までは“三本柱”と次の世代の実力差が離れすぎていると言われていましたが、今年に入って徐々にそれが詰まってきているところはあると思います。実際、後輩の成長はどう感じていますか?


 みんな一人ひとり、意識が高くて、意思を持っているし、すごいしっかりしています。だから自分がいなくても、みんな率先してやるタイプ。何も言わなくてもやってくれるから、練習をしていても、「もう1回やらせてください!」みたいな自己アピールもあって、練習意欲もあって、いろいろ任せられるなと思っています。


――現状で言うと“心強い後輩”という印象?


 そうですね。これがいつか“脅威”になってくれればいいと思います。今は安心感の方が大きいです。

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