香川「何の意味がある試合だったのか」 国際親善試合 NZ戦後の選手コメント
武藤嘉紀(マインツ/ドイツ)
マインツとは違う左サイドでプレーした武藤。大迫とのコンビネーションについて手応えをつかんだ 【写真:高須力】
いいところもありましたけれど、やはり得点に絡まないといけなかったですし、アピールできたかというと、納得はいっていません。次もしチャンスがあったら、必ず決めないといけないと思います。
(試合の入り方について)入り方も良かったし、チャンスの作り方も良かったです。自分自身、前半のシュートを枠に入れないといけなかったと思います。良いコンビネーションから何回かチャンスを作っていたので、そこはみんなで決め切らないと今日のような難しい試合になってしまうと感じました。
(武藤が背負って落としたボールから大迫がチャンスを迎えるなど、新しいパターンがあったが)監督とも話をして、裏に抜けてくれと言われていたので、それは出せたと思います。あれが得点につながっていれば、また良かったのかなと思いますけれど、そこは自分でゴールを決める力も必要だと思います。そういった面で今日はそれができませんでした。
(サイドで使われる際に監督から言われたことは?)特にないですね。チームと違うポジションだけれど、そこでやってくれと。普段ドリブルとかしないので、多少なりとも難しさはありますけれど、求められる場所でしっかり結果を出さないといけない。そこに厳しさを感じるよりも、やらないといけないという気持ちの方が強いです。
(違うポジションを任されるのは期待されている面もあると思うが)何なのかな、やはり裏に抜けるときだったり、今日のような3トップで、基本的には前にいてくれと言われていたので、大迫くんのところで(ボールが)収まって、そこから自分たちが前に出ていくことを求めていたんじゃないかと思います。
(武藤が中に入り、大迫が前向きにプレーする場面も作れていた。最近の代表ではなかった形だが)そこは、何ていうんだろう。大迫選手とのコンビネーションはなかなかだし、見いだせたと思います。お互いにすごくチャンスを作れていたので、大迫くんが最後(PKを)決めましたけれど、前半で決め切りたかったというのはあります。
(乾や原口元気などドリブラータイプとはまた違う左サイド像だった。チームに新しいものをもたらす手応えを得た?)そうならないといけないし、それを決めるのは監督なので。まずはどこで出ても、良いプレー、結果が必要です。今日に関しては結果がついてこなかったですけれど、それに納得せず、次にチャンスがあったら、もっともっとポジディブに、少しエゴイストになっていきたいです。
(ハビエル・アギーレ監督時代も左サイドでプレーしていた。当時とはイメージが違う?)少し違いますね。なるべく外に張らないでくれと言われているし、それは自分の中で新鮮です。中にいると、あまりにも距離が近すぎても厳しいので、そこはチームで話し合いながらやっていかないといけなかったですね。
久保裕也(ヘント/ベルギー)
監督からサイドに張らないよう指示されていた久保。シュートシーンの少なさを課題に挙げた 【写真:高須力】
1本チャンスがありましたけれど、もう少しシュートシーンを増やせたら良かったと思います。
(大迫が引いて開けたスペースにサイドの選手が入るイメージがあった?)そうですね。3トップ気味になっていましたけれど、なるべくサイドに張るなと言われていました。サコくんの近くでやれていたと思います。(手応えは?)もう少しシュートを打つシーンを自分で作れたら良かったと思いますけれど、それ以外はまずまずかなと思います。
(右サイドの連係について)良いシーンもありましたけれど、もっと良くなると思います。(もう少し縦に出してもらって走りたかった?)今日は極力つなごうとしていたので、そういう部分でメリハリはあったと思います。(相手が5バック気味に引いていたから?)それもありますし、タメをつくる場面があっていいと思うので、そういうのは作れたと思います。
(W杯に向けたサバイバルが始まったが)結果を残していないので、これからだと思います。(予選では活躍したが)いや、まだまだ全然です。目に見える結果を残していくのが一番のアピールになると思うので、それが一番大事だと思います。
(なかなかシュートシーンを作れなかったのはポジショニングの問題なのか、相手が引いていたからか?)ボールを受けたときに、もう少し中に入ってシュート(という選択肢)があっても良かったと思いますし、もうちょっとイメージを持ってゴール前でやれたら良かったと思います。
乾貴士(エイバル/スペイン)
交代出場した乾はピッチを広く使い、左サイドから好機を演出した 【Getty Images】
(試合を振り返って)狭くなりがちだったので、少しピッチを広めに使うこと、タメを作ることで(長友)佑都君が上がりやすくなると思っていたので、それを意識しながら入りました。あとは縦に仕掛けていくことも自分自身は考えながらやっていました。
(実際に縦へ仕掛けて上げたクロスから決勝点が生まれた。ファーは見えていた?)まあ、適当です。(杉本)健勇もいましたし、デカい選手がいたので、あのあたりに上げておけば、誰かが合わせてくれるかなというのはありました。(ヘディングで折り返した酒井)宏樹もよく入ってきてくれて、いいアシストをしてくれました。(倉田)秋もあそこまで入ってしっかりゴールを決めてくれたので、すごく良かったですね。
(何度もトライしたことであの形になった?)そうですね。相手も疲れていましたし、チャンスは作れると思っていました。こちらからある程度は攻められたし、佑都君のサポートも本当に助かっていました。ああいう形がもっとできればチャンスは作れると思うので、もっとそういう形を作っていければいいかなと思います。
(長友との縦の関係について)あれだけいいタイミングで上がってもらえるとパスを出すだけなので、あとはこちらのセンスが問われるところです。何度かミスしたりもしましたけれど、あれを続けていくことでだいぶチームとしても前掛かりでいけます。いい形は何度か作れたんじゃないかと思います。